天気が良いのはいつ? |
旅に使える全国の日照時間一覧コラム「降雨量日本一は雨ばかり?」「蓼科の天気 春・夏・秋」 |
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全国の主要な観光地の日照時間を月別にグラフ化してみました。ツーリングやドライブの参考にするため、主要なツーリングルートに近い観測点を選び、気象庁のサイトでグラフを生成しています。山岳地帯が多めです
○グラフの目盛りは地点によって異なりますので注意して下さい。 (見方の例1:北海道) (見方の例2〜は表の下部に移動しました) |
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都道府県 | 観測地 | 標高 | 近隣の ツーリングスポット |
日照時間 月別平年値 (気象庁観測所、アメダスデータより) (注:グラフのスケールが地点によって異なります) |
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北海道 | 道北 | 宗谷 | 26 | 宗谷岬
(最北端) |
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道央 | 美瑛 | 250 | 美瑛、富良野 | ||
道東 | 羅臼 | 82 | 知床半島 | ||
道東 | 納沙布岬 | 12 | 根室
(最東端) |
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道東 | 阿寒湖畔 | 430 | 阿寒湖
(道東山岳部) |
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道東 | 釧路 | 5 | 釧路湿原 | ||
東北 | 青森 | 大間 | 14 | 下北半島
本州最北端 |
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青森 | 酸が湯 (すがゆ) |
890 | 十和田八甲田 | ||
岩手 | 雫石 | 195 | 小岩井
岩手山 |
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秋田 | 八幡平 | 578 | 八幡平 アスピーテライン 玉川温泉 |
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秋田 | 田沢湖 | 230 | 田沢湖 | ||
秋田 | 男鹿 | 20 | 男鹿半島 | ||
宮城 | 駒の湯 | 525 | 栗駒山 | ||
宮城 | 塩釜 | 105 | 仙台
松島 |
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福島 | 鷲倉 | 1220 | 磐梯吾妻 スカイライン |
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福島 | 桧原 | 824 | 裏磐梯
桧原湖 |
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福島 | 桧枝岐 | 930 | 尾瀬 | ||
福島 | 只見 | 377 | 只見 | ||
関東 | 栃木 | 那須 | 749 | 那須、塩原 | |
栃木 | 奥日光 | 1292 | 奥日光 | ||
東京 | 東京 | 6 | 都心部 | ||
東京 | 小河内 | 530 | 奥多摩 | ||
群馬 | 草津 | 1223 | 草津
万座 |
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静岡 | 石廊崎 | 55 | 伊豆半島南端 | ||
中部 | 新潟 | 湯沢 | 340 | 越後湯沢 | |
長野 | 野辺山 | 1350 | 清里、野辺山
八ヶ岳の東側 |
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長野 | 原村 | 1017 | 原村、蓼科
八ヶ岳の西側 |
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長野 | 立科 | 715 | 小諸
八ヶ岳の北側 |
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長野 | 白馬 | 703 | 白馬 | ||
長野 | 開田 | 1130 | 木曽
御嶽山 |
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長野 | 南信濃 | 407 | 南信
天竜峡 |
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石川 | 輪島 | 5 | 能登半島 | ||
岐阜 | 白川郷 | 478 | 白川郷
飛騨、白山 |
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三重 | 尾鷲 | 15 | 紀伊半島南岸
那智の滝 |
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近畿 | 和歌山 | 高野山 | 795 | 高野龍神スカイライン | |
京都 | 京都 | 41 | 京都 | ||
京都 | 宮津 | 2 | 舞鶴
天橋立 |
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中国 | 島根 | 松江 | 7 |
松江 大山 (山陰) |
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山口 | 秋吉台 | 240 | 秋吉台
萩 |
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四国 | 愛媛 | 松山 | 32 | 道後温泉
(瀬戸内) |
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高知 | 梼原 | 415 | 四国カルスト
四国山地 |
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高知 | 高知 | 1 | 高知
四国太平洋側 |
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九州 | 長崎 | 長崎 | 27 | 長崎 | |
熊本 | 阿蘇山 | 1142 | 阿蘇山 | ||
鹿児島 | 鹿児島 | 4 | 鹿児島
桜島 |
(見方の例2:梅雨の東北)
梅雨の影響で全国的に6月7月の日照は少なくなっています。特に東京など関東近郊は6月の日照が極端に落ち込んでいることが判ります。仙台などの東北南部は6月だけでなく7月も日照が落ち込んでいます。東北地方太平洋側の7月の日射が少ないのはやませの影響で、夏の初めは雲が多いことが伺えます。 同じ海沿いの街ですが、7月のデータを比べると、宮城県塩釜の日照時間は、能登半島の輪島の半分位しかありません。7月に仙台から三陸にかけて旅しても、晴れの日は極端に少ないことがわかります。梅雨時に旅するなら、能登半島や男鹿半島を目指すのが、いいかもしれません。 (見方の例3:秋の天気) (見方の例4:冬休みの旅行先)
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コラム 「降雨量日本一の尾鷲は雨ばかりなのか?」 |
降雨量日本一といえば、紀伊半島南端の尾鷲市が有名です。(まあ、降雨量日本一の記録を持つ所は他にもあるわけですが・・・この手の記録は基準がいろいろありますからね)。 実際に気象庁のデータを、尾鷲と東京と原村(八ヶ岳の裾野)で比較してみたいと思います。
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尾鷲降雨量 東京降雨量 原村降雨量
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太平洋側ということで、3地点ともパターンは同じです。特に東京と原村は、10月に原村の降雨量が少ないことを除けば、近似しています。
ところが、尾鷲だけはグラフのスケールが違います。尾鷲のフルスケールは890mm、東京と原村は260mmです。尾鷲は東京の3倍位雨が降るということになります。こんなに雨が降るんだったら、とてもツーリングなんか行けそうもない気がしますが・・・、 実際の南紀はツーリングのメッカです。自分の経験でも雨に降られたことは数限りなくありますが、青い海と空が印象に残り、再訪したくなるところでもあるのです。どうしてだろう? |
今回の特集を作成するにあたって、尾鷲のデータを見たときに、その謎がとけました。3地点の日照時間のデータを比較してみましょう。
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尾鷲日照時間 東京日照時間 原村日照時間
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なんと、3地点とも日照時間はほとんど同じです。これだけ近似しているのも珍しいです。
おそらく、尾鷲は晴れる時は晴れるけど、雨が降るときは豪雨になるので、降雨量が大きくなるのでしょう。また、本州南端にあって、南東斜面ですので台風の影響を受けやすいのだと思います。 実は3地点は、全国的にみてもトップクラスに位置するほど日照時間が長いのです。なるほど、これならツーリングに行こうという気になりますね。ちなみに原村を引き合いに出しだのは、ロッジ・モーティブに一番近いアメダス観測点だからです。ついでに、ちょっと営業?しちゃおうかな・・・・・。 |
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コラム 蓼科の天気 春・夏・秋 |
春4月の後半から急速に暖かくなり、雪が解けがすすんで、山裾から桜全線が上がってきます。晴天が続いて気温が上がり、初夏の様な陽気になることも多いようです。一方で、4月下旬位までは時々寒波が入って氷点下となり、降雪に見舞われることがあります。雪が無くなるのは年によってかなり差があるようですが、おおむね4月中旬〜下旬の様です。 上のグラフは2003年5月の、蓼科に近い原村アメダスの気温・降水量・日照時間です。天気は3〜4日おきに変わっていることが判ります。 4月と5月の天気は2〜4日で周期的に変ります。移動性高気圧に覆われている間は快晴となりますから、絶好のツーリング日和となります。しかも移動性高気圧は大陸からのもので乾燥していますから、夏のように夕立になることもありません。しかし高気圧が去る時は天気が崩れがちです。逃げ後れると大雨に見舞われることも。移動性高気圧は動くスピードが安定しているので、天気予報でタイミングをとりながら行動すると、よい旅になるでしょう。 信州の山里が新緑に覆われるのは5月半ば頃です。天気も読みやすく、秋と並んで信州を訪れるのに最適なシーズンだと思います。5月下旬からは日照が減り、6月半ば頃には梅雨前線が停滞して入梅となります。しかし、梅雨時の天気は年によって大幅に異なり、昨年は空梅雨で6月も快晴が続きました。東京に低い雲が垂れ込めているような時でも、信州の山の上は晴れていることがあります。 夏梅雨が明けると、太平洋高気圧に覆われて晴れが続きます。但し、太平洋高気圧は湿度が高いので、昼頃から雲が湧いてきて、八ヶ岳など山の近辺では上昇気流が発生して積乱雲が発達し、局所的に夕立となります。八ヶ岳の山頂付近では、夕方に必ずといっていい程土砂降りの雨に見舞われます。 蓼科では雨一つない青空なのに、木曽方向を展望すると黒雲に覆われ稲妻が光っていることがあります。もちろん逆の場合もあるでしょう。雷雲がどこにどの程度発達するかは、予測しにくいようです。夕立に降られるか、晴れてラッキーに過ごせるかは運次第というところでしょうか。一雨降った後、晴れてきて蓼科山が夕景にくっきりと浮かびあがるシーンが、蓼科ではよく見られます。 夏も終わりに近づくと台風の襲来で大雨となります。 秋9月は台風と秋雨前線の影響で降雨が増えます。台風は、日本列島に近づくとジェット気流に流されて東寄り進路を換えスピードアップしますので注意が必要です。台風が日本列島の北東へ通過して、その後に北から乾燥した空気が入ると、台風一過の快晴となります。台風が日本海側に抜けると、南から湿った空気が入って天気がぐずつきます。 9月中旬から下旬の気候は、秋雨前線の位置取りに大きく左右されます。運が悪いと秋の長雨が続くことになります。2004年は秋雨前線が台風に刺激されて大雨が続きました。 10月初めごろに秋雨前線が南下すると、移動性高気圧がやってきて天気は周期的に変ります。10月の移動性高気圧に覆われた晴天は、空気が澄んでアルプスがくっきりと姿を現し、絶好のツーリング日和となります。 |