ツーリングレポート 2023年ツーリングまとめpart1掲載日:2023年12月30日 |
聖高原 2023年の最初のターゲットは聖高原の三峰山にしました。本当は夏山リフトで登りたかったのですが、定休日が宿と同じ火曜日なので乗れません。そこでスキーを履いて冬に乗ってみることにしたのです。 聖高原スキー場はリフト1回券170円で山頂まで行ける希少なスキー場になります。この日は340円で2回滑りました(ケチ過ぎる)。 リフトは一本だけですが斜面は広々、景色は抜群。今時、このような小規模で安価な村営スキー場はほとんど無いと思います。ほんと希少で貴重な存在です。いつまでも続けて欲しい。 北アルプス白馬連峰〜戸隠〜妙高が想像以上によく見えました。 戸隠・高妻山、妙高、黒姫、飯綱山。北信の山並みを眺める展望台として優秀な場所だと思います。 山頂からは長野盆地、千曲川、志賀高原も良く見えます。今回はスキー場としての訪問でしたが、夏は代わりにスライダー(1回600円リフト込)で滑ることが出来ます。夏山リフトも片道170円、往復300円と嘘みたいに格安です。リフトに乗るだけで山頂まで登山出来るのでラクラク絶景体験が出来てお得。もし長野県北部が快晴であったら1回登ってみてはいかがでしょうか!(火曜日定休) 冬の伊藤長七先生公園と霧ヶ峰 |
伊藤長七先生公園から諏訪湖と北アルプス穂高岳〜常念岳。 車山肩から八島ヶ原湿原と北アルプス、美ヶ原を望みます。2022〜2023年の冬は12月は寒さが早めに来て厳しく降雪があったものの、2月3月は異例の暖かさで雪解けが一気に進みました。雪解けの早さは記録的だったと思います。 森将軍塚古墳 千曲市の森将軍塚古墳を訪ねてみました。下から見上げるとかなり高く大変そうで今まで近くを通っても躊躇していたのですが、果たして大変だったかと言うと・・・。 ゼイゼイハアハア大変でした。でも古墳の上に登ると・・・おおっ、凄い絶景。 長野道、上信越道、新幹線と千曲川が交錯し、昔から今に至るまでこの地が交通の要衝だったことが伺えます。夏は暑いと思うので、訪問するなら晩秋か春先がいいのではないでしょうか。快晴なら白馬連峰の冠雪風景も楽しめますし。歩くのが好きな方にのみお勧めです。歩きたくない人は止めた方がいいと思います。 3月下旬の福島浜街道、福島山形市街、阿武隈山地ツーリング3月下旬は福島のこの場所がどうなっているのか訪ねてみることにしました。近年も車で国道6号線を通過したことはあったのですが、このエリアに宿泊するのは始めてです。 天神崎スポーツ公園キャンプ場にテントを設営。隣接して日帰り温泉もありロケーションの良いキャンプ場です。場所としては福島第二原発と広野火力発電所の中間地点位になります。海岸沿いですが標高は35mほどあり、津波の心配はありません。原発等も同様の地形にあり、取水のために台地を削って建設されているというのが良く判りました。もう少し高い位置に設置していればと悔やまれます。 写真では分かりませんが松林の上に福島第二原発の鉄塔群が見えます。第二はともかく、第一原発からこんな近い場所でキャンプ場が営業しているとは驚きです。海岸線は比較的汚染度が低かったというのもあると思います。(一応アルミマットを敷き帰宅してからテント下に敷いたブルーシートは廃棄しました。) キャンプ場内にある展望台から広野火力発電所を眺めます。(この展望台はキャンプ場の北側から車道で回り込んで行った方が楽です) この地に行こうと思ったきっかけは2023年4月に行われる夜ノ森地区の避難指示解除でした。事故以前から、このロマンチックな名前を持つ夜ノ森駅と桜並木を訪問したいと思っていたのですが、長い時を経て訪問することが出来ました。 素晴らしい桜並木でした。なおこの3日後位に岸田首相も夜の森を訪れています。 駅前で0.173μSv/h(除染基準0.23μSv/h)。R6沿いではまだ0.6μSv/h等の高い数値も見掛けました。相当大掛かりな除染作業が行われた結果と思います。 散々報道されているので街中ではあまり撮影しなかったのですが、草茫々の立入禁止区域が広がる一方で、原発から10km+アルファ程度の所でも新しい住宅や商業・工業・オフィスが建設され、原発からほど近い双葉駅前でもニュータウンが形成されつつあるのは正直驚きでした。 福島第二原発を眺めながら福島浜街道を北上していきます。国道6号線は復興作業車と生活車が入り乱れて混雑気味(朝夕は大渋滞)ですが、津波被害を受けた海側の県道・浜街道はがら空き。でも道は改良・新設されていてきれいでした。一度走ってみるのをお勧めします。 福島第二原発原発を背にして走ります。正面の丘の上には森に隠れて見えませんが第一原発があります。つまり、かなり近くまで走れる状態となっていました。 そしてやって来たのが浪江町の置戸浜。サーフィンをやっている人が居ました。福島第一原発の鉄塔や煙突が見えます。なお、この時はここでUターンしたのですが・・・。 11月のツーリングで再訪し(行儀が悪いですが)(潮位や風など天候の安全を確認した上で)防潮堤の先まで歩いて建屋を観察・撮影しています。 浪江町では震災遺構の請戸小学校を見学しました。お勧めです。 2kmほど離れた山まで避難して在校の生徒は全員助かったそうです。山までの距離は非常に遠く大変だったと思いますが地元の詳しい児童が先生を誘導するなどし、車椅子の生徒も居たそうですが生徒・教員が助け合って避難に成功したそうです。 以前、石巻市大川小学校跡を訪れた時は心苦しくとても撮影出来なかったのですが、成功体験としてこちらも見学するといいと思います。災害は記憶が風化したころにやってきて再び悲劇となるので、繰り返しを断ち切るために後世に伝えるのは大切なことだと思います。 その後も国道6号線を避けて海沿い県道391、255、260と海沿いの浜街道を北上し、相馬市の松川浦に到達しました。海沿いは住宅の撤去が進み、太陽光パネルが敷き詰められている光景が多かったです。交通量は僅かでツーリングには適した道だと思います。 探しても3月に営業しているキャンプ場はほとんど無かったのですが、宮城県丸森町の不動尊公園キャンプ場が通年営業なのを見つけて2日めと3日目はこちらにテントを張ることにしました。山中ですが標高は80m程と低く、さほど寒く無かったです。場所指定なのと駐車場から300mほどリアカーで荷物を運搬しなければいけないのが少し難ですが、管理が行き届いていて快適に過ごせました。バイクは管理棟の横に誘導されました(いたずら防止?夜間暴走族通過あり)。(今HPで確認したら時間等成約があるが乗り入れ可のツーリングプランも出来たもよう。) 副霊山トンネルで宮城県から福島県へ。 2日目は福島市街地の真ん中にそびえる信夫山を目指しました。地形図を見ていて街中に山があるので景色が良さそうと訪ねてみたのですが・・・、駐車場から5分ほど歩きやすい遊歩道を進むと・・・。 おおっ、スゲー。素晴らしい絶景でした。最近、都市と山岳風景が同時に見える場所がいいなと思っているのですが、ここは日本有数だと思います。少し曇りだったのが残念。再チャレンジしたいと思います。 足元にトンネルがあって、東北新幹線の通過を見下ろせるのがカッコよかったです。特に福島駅通過のはやぶさ・こまちは高速通過するので見応えたっぷり。 なお駐車場までの道は1.3車線ほどと狭く、トリッキーな急坂ヘアピンが続くので要注意です。 R13万世大路で山形県へ。数年前の同時期に通った時は栗子トンネル付近で積雪2m位、米沢市内でも50cm位の積雪量がありブドウマツタケラインは1m程の積雪で通れませんでしたが、2023年は異様な暖冬で雪解けが早くトンネル前後に少し残るだけでした。 爪割石庭公園を訪ねました。ぶどうまつたけラインすぐ脇で訪問しやすく、ユニークでお勧めです。 切り出した石を使ったと思われる高畑駅跡。 西蔵王公園展望広場を狙っていたのですが、この日は山に雲ががっつり掛かっていて景色が見えず素通り。山形市内観光に切り替えて山形県教育資料館(旧山形師範学校本館、明治11年)を訪ねました。国重要文化財です。これがまたカッコいいんだな。大人150円、駐車場数台分ありバイク駐められます(門柱に案内地図掲示あり) 文翔館。大正5年竣工の山形県旧県庁舎および県会議事堂。(写真は以前に撮影したもの) 旧済生館本館。展示資料も興味深かったです。 2日めは笹谷峠のみ山形自動車道を使い、あとは広域農道を探索しながら丸森町のキャンプ場へ戻りました。2日連続で徒歩10分ほどのあぶくま荘日帰り入浴。 3日目は大霊山林道から景色を眺めた後、阿武隈高地を縦断して帰路につきました。 広域基幹林道花塚線も3回目。 日山キャンプ場。 マイナー県道や田村広域農道や石川広域農道を乗り継いで南下しましたが、ほとんど交通量ゼロの単独走行で楽しかったです。バイクも郵便屋さんのカブしか見ませんでした。ガソリン補給と休憩の為に国道に出て道の駅に寄り道したら沢山バイクが居て、その差にびっくりしました(三春の滝桜シーズンだったため)。 桜より空いている道の方が好きなので三春町を迂回、石川広域農道を走った後、棚倉町から県道60戸中峠〜りんどうライン〜那須ICと走って帰宅しました。 途中、桧山高原に寄り道してみました。なかなか良い所でポテンシャルはありますが展望台などの決め手に欠ける気がします。茨城県や福島県のライダーが日帰りで目指したり、磐梯吾妻スカイライン等がオープンしていない4月上旬や11月に行く所としては良い場所といった感じでしょうか。 |
★★★ |
PART2に続く |
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