ツーリングレポート

房総半島 鋸山・嶺岡中央林道ツーリング PART1

〜2011冬 房総半島鋸山ハイキング&日本寺参拝 、嶺岡中央林道、安房グリーンラインツーリング〜

訪問日:2011年1月8日(日曜日) 掲載日:2011年1月13日

プロローグ


鋸山、写真では何度も見ていましたが、実物はやっぱり凄かったです

日本寺を参拝。いい雰囲気でした。但しかなり歩きます。

賛否両論でどうかと思っていた嶺岡中央林道が意外に良かったです。

1月ですが、常緑樹の森と青い海と空のコントラストが素敵でした。

★★★

今年の一月は超厳寒!そこで暖かそうな房総半島を目指してみました。

昨冬の房総ツーリングではメジャーだけどこじんまりの養老渓谷や、
マイナーな県道群、ハイキングが楽しい鵜原理想郷等を訪問しました。

今回は有名スポットでスケールの大きそうな鋸山や、
マップルでおすすめルートになっている嶺岡中央林道を目指します。

なおツーリングの基本的なコンセプトは空いている道を走ろうです。

川崎市〜環八〜湾岸環八IC〜東京湾アクアライン
川崎の実家を朝7:30頃出発、前回は川崎駅付近の混雑に懲りたので、今回は多摩川をガス橋で渡って東京都側にサイドチェンジ。果たして休日朝の環八南行きはガラ空きでした。
湾岸環八ICは羽田空港にあります。駐車料金が不明なので寄らなかったのですが、後で調べたら第一ターミナル(国内線)側のP1が30分まで無料、以降30分50円(二輪)ということでした。ターミナルの屋上は展望デッキになっているので、ちょっと寄り道してみてもいいかもしれませんね。

http://www.tokyo-airport-bldg.co.jp/service_facilities/view_deck/

http://www.tokyo-airport-bldg.co.jp/access/parking/p1.html
アクアラインで房総半島に渡ります。海ほたるは混雑表示が出ていたのでスルー。逆光で見難いです。
やってきたのは前回と同じく君津PAスマートICのETC出口です。ツーリングに出て市街地は走りたくない訳で、何も無い山間の田舎に直結してるのがいいですね。
県道163で裏から鹿野山に登って山道を走ろうと思っていたのですが、IC出口の時点で路肩は霜で真っ白(融雪剤まいてあったので何とか走れた)。

朝のうちは山道走るのは無理そうです。とりあえず海岸線に出ることにしました。
佐貫駅前まで来ました。いかにも房総の田舎って雰囲気がいいですね。
県道256で海沿いに進んでみることにしました。正面に東京湾観音を発見。上まで登れるんですよね。寄ろうか迷いましたが、確か拝観料高かった気がしたのでスルー。
R127に出て海沿いを南下します。さて、どこに行きましょう?
山道は昼くらいまでダメそうだし・・・
鋸山 日本寺  
ということで考えたのが鋸山日本寺です。
鋸山といえば千葉有数の観光名所ですが、ロープウェイか、有料の鋸山登山道路(千円だが二輪通行禁止)でしか登れないと思っていました。

拝観料600円と合わせて1500円は高すぎるし、かといって平地から歩くのはシンドイし・・・

と思っていたのですが「鋸山観光道路」という道は無料のようです。それならと参拝を計画した訳です。
R127から鋸山観光道路への入口はここ。ちょっと分かりにくいですが交通安全の黄色い看板が目印。
鋸山観光道路を登っていきます。道は短くてコーナー4個位で終わり。残念ながら、あまり高度は稼げません。
日本寺グーグルマップ

(楽したい方はロープウェイ(900円)を使いましょう)
終点の駐車場につきました。駐車料は無料です。

冬場にバイクを降りて歩くときに重要なことは、服を脱ぎまくることですよね!

ってことで、シャツ一枚で登ろうかとも思いましたが、頂上は風が強そうだったので迷った挙句、フリース着て出発です。(でもフリースは要らなかったかも)

途中、ダウンジャケットやライジャケ着込んだ方ともすれ違いましたが、いやそれ暑すぎて無理だって・・・

これが鋸山日本寺の全体像です。山頂までは30分程度の様子
拝観料600円を払って、いざスタート。

意外に感動したのがこの森の豊かさ。

725年に行基によって開山されたと伝えられる古いお寺だけに、
巨木が保護ざれ、古くからの照葉樹林が続いているようです。
(実際には行基は房総まで来てないと思われますが、弟子が回ったりしたのでしょう)

大仏が見えてきました。
日本一の大きさと言われる薬師如来の大仏様です。石切場の山だけに、元々は江戸時代頃に岩を彫刻して作られたようですが、一時期崩落し、昭和の時代にコンクリートで再生されたようです。
大仏から山頂までが厳しかったです。所要時間は15〜20分ほどですが、ひたすら急な階段が続きます。先日の久能山よりキツイ位、労力的には1.1高見石程度でしょうか。

頂上展望台に到着!こっ、これはスゲェ!!!

石切場の跡ですが、そそり立つ壁が凄すぎです。どうやって切り出したんだ・・・

下を覗き込むと、不思議な空間がありました
(面白そうだったのに、この空間に行くの忘れたorz)

山頂展望台は360度の視界を誇ります。左側にうっすら富士山まで見えていますね。

対岸は三浦半島の久里浜です。麓の港からフェリーが航行していました。

東京湾の全景です。

地獄のぞきです。観光パンフなどで使われる定番の構図ですね。

存分に絶景を楽しんで満足したので、下山することにしました。照葉樹林の中、階段を下っていきます。下りは楽しいハイキングコースです。
一つとして同じ顔がないという千五百羅漢。何百年の年を経てかなり風化が進んでしまっていますが、それだけに侘寂があります。
という感じで、鋸山は非常に雰囲気のある修行場でした。かなり歩きますのでツーリングのついでというよりは、最初からハイキングのつもりで覚悟して訪れてみると、いいと思います。
日本寺自体は慈覚大師、弘法大師などの名僧が訪れ修行したという由緒あるお寺ですが、勃興と衰退を繰り返してきたようで、廃仏毀釈以降は相当荒れ果てていた時代もあったようです。
頼朝の書がかかっていたという本堂も昭和の火事で焼けてしまって、近年までボロい小さな仮本堂があるだけでしたが、平成19年には薬師本堂が完成し、復興が進んでいるようです。

PART2に続く

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