ミニレポート 訪問2011.10中旬 掲載2011.12.5

秋の南アルプス、鹿嶺高原と夕立神パノラマ公園から

〜南アルプスの奥深くに入ってみる〜

蓼科山(左)と北横岳(右)
蓼科も紅葉まっさかりです。秋ですねー。

秋から冬にかけてのシーズンは北風や西風が吹くことが多く、北アルプス〜乗鞍〜御岳が季節風をカットするために南アルプスや中央アルプスの天気が良くなる傾向にあります。(逆に夏は南から海風が入るので南の方が雲が多い傾向になる。)
せっかくの快晴の休日(火曜日)なので、あまり行ったことのない南アルプスの奥のほうを訪ねてみることにしました。

鹿嶺高原(かれいこうげん)

まず訪れたのは鹿嶺高原です。
高遠の先、R152から1.5車線の舗装林道を分け入って登って行きます。

鹿嶺高原のグーグルマップ
鹿嶺高原の入口のマップ(R152美和食堂・美和郵便局の交差点を曲がり、熱田神社の少し先に木製看板あり)

道からの景色は残念ながら樹木に遮られて開けないのですが・・・

駐車場から3分ほど歩いて登ると鋼鉄製の展望台があります。

登ってみましょう・・・

おおっ!相変わらずの凄い開放感!

左が鋸岳と東駒ケ岳、右が仙丈ヶ岳です。

仙丈ヶ岳(百名山)

これだけ高い所に立っても、南アルプスの極一部しか見えません。
並み居る3000mクラスの山々は仙丈ヶ岳の後ろに隠れてしまています。
南アルプスの奥深さを実感します。

反対側は木曽山脈や伊那盆地を一望します。

北アの穂高連峰も見ることが出来ました。

少し遊歩道を歩いて梵天岩に行ってみました。眼下に見えるのは美和湖です。村の境界線になっているというほんとにただの岩で、かなり残念な感じ。歩く必要はないと思います。

夕立神パノラマ公園

国道152号線を南下し、舗装林道を分け入って夕立神パノラマ公園を訪れて見ました。
1.2〜1.4車線ほどの狭く落石だらけの舗装林道を40分程登って行くと・・・

南アルプス側の視界が開けました。夕立神パノラマ公園です(十台分程の駐車場あり)
夕立神パノラマ公園のグーグルマップ

本当は駐車場から歩いてこなければいけないのですが、
何故か裏に作業道がしっかり出来ていたのと、
誰も居ない・・・多分周囲数キロに私一人しか居ないということで
夕立神パノラマ公園の展望台に登ってみると・・・(本当は歩くべきですが)

あれ?2年ほど前に訪ねた時にあった木製の大きな展望台が無くなっていました。
老朽化したのか、強風地帯なので倒壊したのか?
作業道はこの工事で重機が入る為に整備されたのでしょう。

見慣れない風景なので山の判別がつかないのですが
左側が荒川岳?右側に赤石岳が見えるはずですが、残念!雲に隠れてしまっています。
ちょっと訪れる時間が遅すぎました。

前回訪問時はここで引き返したのですが、今回は終点まで行ってみたいと思います。
1.4車線ほどの鳥倉林道を進んでいきます。舗装路ですが落石が多いので避けながら慎重に。崖際に寄るだけでも実は怖いです。谷底までは千メートル以上ありそうですからね。

ていういかですね、谷の向こうに凄い道が見えるんですけど?
あそこまで行けるんでしょうか?行けたら凄いですね。

何かその、人間って凄いなあと。どうやって工事したんだ・・・。

残念!通行止めでした。脇は駐車場となっています。この先は南アルプスの登山者用の道になっていて30分ほど歩くと烏帽子岳や塩見岳等の登山口となる鳥倉登山口に着くようです。塩見岳は百名山なので、夏山シーズン中はこの駐車場も車が溢れるらしいです。

30分ほど歩けばあの崖っぷちまで行けたのですが、もう夕暮れ時で秋は日が落ちるのが早いので遠慮しておきました。

狭い舗装林道を引き返します。しかし凄い所に道を作ったものです。

荒川岳がかろうじて見えています(写真中央)。あの稜線が長野県と静岡県の県境で、荒川岳は両方から登山道があるようです。

鹿嶺高原はいつ行っても路面に落ち葉が散乱しているのが難点ですが、ほぼすべての方にお薦め、夕立神パノラマ公園は狭路好きの人にお薦めします。
夕立神は時間がかかるので、南信を泊まりでじっくり攻略したい人向きだと思います。
道路状況については晩秋に車で訪問した時の記事も参照してください。(過去の夕立神レポ

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