ミニレポート

噴火後の御嶽山周辺、開田高原や王滝村滝越集落を訪ねて

〜噴火後の様子〜

訪問日:2014年9月30日(開田高原)、10月28日(王滝村) 掲載日:2015年1月30日

プロローグ

御嶽山の噴火時に王滝村で唯一避難勧告が出たのが、滝越集落、王滝村の最深部です。
ニュースで見てとんでもない状態と全国的には思われたのかもしれませんが・・・
訪れてみると、まるで桃源郷のような風景が広がっていました。

★★★

ツーレポは控えていましたが、噴火も収まってきて、2月後半にはおんたけ2240スキー場の営業も再開するとのこと。今年は御岳周辺でも復旧を目指す年だと思いますので、レポも公開してみることにしました。

3日後の開田高原へ

噴火から3日後の9月30日、宿の方もオールキャンセルで実質休業状態となってしまったこともあり、
実際の現地の様子を知る為に、開田高原を訪ねてみることにしました。
R361で開田高原に入ります。路肩をよく見ると若干灰がありますが、ほぼいつも通りの風景。


木曽馬の里へやってきました。
火山灰は隅の方にあるだけ。思ったほどではありません。
噴煙はやはり東のほうへ流されているようです。
観光客はたまに見かけるだけ。蕎麦屋さんも開店休業状態のようでした。

意外にも木曽馬は放牧されて、草を喰んでいました。

R361で九蔵峠へ。こちらは観光客が多かったです。TV中継車も居ました。

1か月後、王滝村の最深部、滝越集落を訪ねて

秋も深まって、噴煙もだいぶ収まってきた頃、
王滝村の滝越集落を訪ねてみることにしました。

茅野市からR152で杖突峠を超えて高遠に入ります。
左側に人とパトカー?

人形でした。

伊那谷走行中。木曽駒も中腹まで紅葉して、秋の深まりを感じます。
果たして王滝村はどうなっているのでしょう?

御岳湖南岸道路を進んで行きます。この先に人口900人程の王滝村があります。

王滝村の中心部が見えてきました。背後には御嶽山。

噴火口から最も近く、救助本部が置かれた村ですが、村の中心部は背後の山でガードされています。

滝越集落へ向かってみることにしました。

川沿いに遡っていきます。噴火口がある沢から火山灰が流れこんで、川はこんな状態になっていました。

まるでセメントが流れているよう。

上流へ向かっていきます。この道は、融雪泥流等が発生すると危険そうです。
雪解けの増水期や大雨の後は避けたほうが無難かもしれません。

自然湖のほとりにやってきました。
噴火口に繋がる沢を過ぎたために、水は澄んで・・・。

そして、滝越集落へ。

まるで桃源郷のような美しい風景が広がっていました。

昔は森林鉄道が走り、林業の一大基地だったそうですが、
今は十数世帯20数人程度が暮らす小さな集落となっています。

昔の滝越集落の様子を伝えるサイトhttp://rintetsu.net/nagano_02/outaki18/outaki194.html

集落から先に進んでみますが、途中で通行止め。県境は超えられません。

1984年長野県西部地震の御岳崩れ崩壊地跡は現在緑化され、国民の森になっています。
そこまで行けないかと林道をトライしてみたのですが、

ことごとく通行止めになっていました。

未来世紀の森へ続く林道もゲートが閉まっていました。

木々の間から、噴煙を伺うことができました。

濁川を渡る橋。土石流発生時に一番危険な場所でしょう。
なお岐阜側に抜ける林道はゲートが閉まっているだけで通行出来る筈なので、
(自転車とかのチャレンジャーは通っている人もいる模様)
岐阜県と協力して、そちらの方の避難ルートを確保した方が良さそうな気もします。

王滝村中心部へと戻ります。

飛騨御岳尚子ボルダーロードへ

開田高原、R361、日和田高原を経由して、御嶽山を半周し、御岳尚子ボルダーロードにやってきました。

チャオ御岳スキー場付近から眺める乗鞍岳。

チャオ御岳を過ぎて暫くはいい道です。

途中から1.5車線に変わります。昔は酷いガタガタ道でしたが、だいぶ改良が進んでいました。

濁河温泉から小坂に下る道は全線だいたいこんな感じ。
狭いけど、凄く狭いという訳ではありません。
ただ温泉に通じるバスやトラックも通る道なので慎重に。

御嶽山の西側に回りこんでいきます。

王滝村と反対側から御嶽山を眺めます。

太平展望台の辺りから山頂付近をアップ。メインの火口は尾根の向こう側ですが、
こちらからも亀裂から噴煙が上がっているのが見えました。

小坂に向けて下っていきます。長い長い道のりです。
この道は時間がたっぷりある時に走りたいところ。

高山・久々野周辺探索

国道41号線に出て高山方面へ。新しいトンネルが出来ていたりしました。

R41と旧朝日村役場を結ぶショートカットルートが通れるようになっていました。
R41との接続部分はまだ細い道でしたが、立派な橋梁が工事中でした。立体交差かな?
2年後位には完成しそう。

この道が完成すると、R41から高山市街地を通らずに、せせらぎ街道へ抜けられるようになります。
つまり、R361とせせらぎ街道や東海北陸道を連絡する超重要路線になりそうなのですが・・・

まだ工事中でした。残距離は僅か。順調に行けば、もう少しで完成しそう。
高山市街を迂回する貴重な道ですので、完成したら、また報告したいと思います。

工事が完了すると、青いラインで通り抜け出来るようになります。
高山周辺は近年の新設道路ラッシュで様変わりしていますね。

R361で木曽方面へ抜けることにしました。旧朝日村から眺める乗鞍岳。

なぜか通ると寄ってしまう旧朝日村のAコープ。Yショップに変わっていました。
半額ゲットw。

★★★

2015年2月26日からおんたけ2240スキー場は再開する予定とのこと。
サマーシーズンになったら御岳スカイラインを走って田ノ原まで行けるのでしょうか?
また訪れてみたいと思います。

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