国道300号線 本栖みち |
+おまけ:県道71号線とその周辺 |
東京近郊随一の山岳ワインディング、南アルプスの展望、そして富士の絶景! |
このロングツーリングクラブで富士・箱根の道は冷遇されがちです。それは筆者が神奈川在住(東京生まれの川崎育ち)だからだと思います。近所なんだから、ちゃんと取材しろよ・・・と自分でも思うのですが、近すぎるのと、近所ゆえ走る機会が多かったいうこともあって、どうも非日常的な空間に対するワクワク感というのに乏しく筆が進みません。一番の難点は車が多い事でしょうか。 そんな中で、ここだけは取り上げておきたいのが国道300号線です。なにより富士山周辺の道路としては一番マイナーというのがいいです。人や車が溢れる河口湖や山中湖とは大違い、本栖湖の湖岸も静かです。まあ確かに、東京から来てこの道で身延に下りてしまうと、甲府なり富士宮なりに出るのが結構大変ですけどね。
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富士川が谷底を流れる下部の里を後にし、下部温泉を通り過ぎ、急ピッチで本栖みちを登っていきます。前方には壁のように天子山脈が立ちはだかっています。ここ数年でかなり改良が進み、最初のうちはストレートばかりですが・・・。 | |
途中からはヘアピンの連続です。 | |
急斜面に張り付くようにして走る山岳路が見えます。東京近郊でこれほどまでに急激に高度を上げる道というのは、あまり記憶にありません。日光イロハ坂位でしょうか。 | |
かなり登りつめた所に一箇所小さな駐車スペースがあり、東屋や案内板が設置されています。車を停めて南アルプス側の景色を楽しめる場所は、この一箇所しかありません。
南アルプスが壁の様に立ちはだかっています。この日は残念ながら雲が多かったのですが、冠雪した赤石岳が少しだけ顔をのぞかせていました。
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トンネルを抜ける直前から富士山が見え始めます。なかなかドラマチックな展開です。 | |
中之倉トンネルを出た所右側が展望・駐車スペースとなっています。 |
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本栖湖と富士山を一望の元に眺める事が出来ます。西側から眺めることになりますので、昼〜午後の方が良く見えるでしょう。
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その後は富士山を右手に望みながら走ります。車を停めて眺められるスペースは路肩にあと一箇所あります。 | |
おまけ:県道71号線と富士高原道路 |
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富士山一周を語る時に欠かせないのが県道71号線でしょう。樹海・原野・牧場を抜けて富士山の西側のすそのを1/4周する道です。
久しぶりに走ったら、道路整備が進んだ一方で俗化が進み、大型トラックも多くなっていて少しガッカリしました。おかげでこのHPでもおまけ扱い。でも久しぶりに走ったことで良い発見もありました。 |
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特に良いと思ったのは、比較的最近出来たと思われる大室山の側にある展望駐車場です(場所は上の地図参照)。富士山側の視界は利きませんが、眼下に本栖湖と樹海、その向こうには南アルプスが聳えていて、個性的な風景を見ることが出来ます。夏の緑が生茂る季節に、また来て見たいと思いました。 |
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ちょっと休憩するのにお勧めなのが道沿いにあるJA冨士ヶ嶺です。
いかにもド田舎の小さなAコープですが、一応観光客向けにソフトクリームや立ち食い蕎麦もあって安価です。ちなみに、山梨県のJAです。地味なソロツアラーにとってはこういうローカル店舗が気軽でいいですね。(ファミリーやカップルな観光客の方はミルクランドがいいと思います) |
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ここのAコープの駐車場からの景色がなかなかいいです。日本有数の景色を誇るAコープと言っていいでしょう。 |
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そのAコープの側の交差点から富士山に向かって片側2車線の場違いに立派な道が伸びています。
標識によると「富士高原道路 村道富士ヶ嶺六号線 上九一色村」となっています。 |
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3分程走るとゴルフ場で行き止まりで存在意義が謎です。昔はガリバー王国があったようなので、その名残でしょうか?。 |
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1990年代半ば、この辺りには多数のサティアンが建っていたそうです。ガリバー王国はその跡地に建てられ、オウムのイメージを払拭すべく村の期待を一身に担っていたようですが・・・僅か5年で破綻に追い込まれてしまいました。上九一色村も2006年3月には北部は甲府市へ、南部は富士川口湖へ編入され、消滅しています。歴史に翻弄された村の名残は、少し寂しげです。 | |
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さらに南下すると、牧草地帯が広がります。素晴らしい景色!ちょっと遊びたければミルクランド(静岡県の酪農組合が母体の大型観光施設。入場無料)に立ち寄るといいでしょう。 |
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