飛鳥・奈良・京都ツーリング 3日目〜〜R369+R368で伊勢から奈良へ快走ツーリング+古都の名所旧跡を巡る旅〜 |
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3日目 奈良京都お寺巡り | |
奈良市内 | |
さて、3日目も引き続き奈良である。 | |
とりあえず駐輪場を探して県庁を一周。ふと県庁の中庭を見ると、鹿が・・・。まさか県庁内まで鹿が居るとは、さすが奈良w。 | |
大仏前の市営駐車場の人に尋ねてみるが、2輪は1キロ以上離れた観光駐車場でしか扱ってないという。1キロはあんまりなので、大仏周辺の駐車は諦めて、興福寺へ向かった。
興福寺は1台分だけバイクスペースがあって、200円で停める事が出来た。 まあ、奈良公園の適当な場所に突っ込んでしまっても、問題は無さそうだけど、鹿にイタズラされそう・・・ |
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興福寺(世界遺産) | |
で、興福寺を見学。公園の中にいきなり五重の塔が立っているが、これは明治の廃仏毀釈で敷地が没収され、奈良公園の一部にされてしまったためだという。一時は廃寺同然となり、三重の塔・五重の塔まで売りに出されたというのだから恐ろしい。とはいえ天平時代の仏像の宝庫で、収蔵国宝彫刻17は法隆寺と並びトップ。日本を代表する古刹であり、現在も復興が続けられている。 | |
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興福寺で目立つのは、やはり五重塔である。高さ50.1メートルとでかい!木造塔としては京都の東寺に次ぎ2番目の高さ。男性的で厳つい印象を受ける。 ちなみに730年創建、以降5回も!焼失して、その度に再建されている。何で燃やすかなーと思うのだが、逆に法隆寺がほとんど燃えていないのは奇跡といっていいと思う。 |
東大寺(世界遺産) | |
申し訳ないが興福寺にバイクを置いたまま、徒歩で東大寺に向かった。
写真は大仏殿。江戸時代に再建されたもので、それ以前のものより小さいそうだが、それでもデカイ。世界最大の木造建築物。 |
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修学旅行以来、久々の大仏様。中学生の時とは、やはり感じ方が違う。
拝観料500円 県営駐車場1000円 |
宇治の山奥で・・・ | |
とりあえず飛鳥奈良は堪能したので、このまま帰路に就いた方が良いツーリングになるとは思ったのだが、水路閣を見たくて京都に行くことにした。
といっても奈良〜京都間の平地は混んでいて、正直走りたくない。ということで宇治の山越えを試み、幾つか良道は有ったものの、最終的には迷ってしまい・・・。 |
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宇治平等院(世界遺産) | |
気づいたら宇治に居た。宇治の平等院といえば世界遺産である。せっかくなので拝観してみることにした。駐車料ケチって街外れの川沿いに駐車。 | |
十円玉にも描かれた平等院鳳凰堂。東大寺を見た後でもあり、藤原氏の権勢を示す伽藍としては、えらく小さく見える。しかし鳳凰堂の真髄は極楽をイメージし、極彩色の彩色を施された豪華絢爛な内外装にある。 | |
・・・筈だが、現在の鳳凰堂は傷みが目立ち、かなり悲惨な状況に見受けられた。ここまで傷んでいるとは、ちょっと意外であった。併設されたミュージーアムでは、CGで往年の煌びやかな様子が再現されていて、対照的。
拝観料:600円 周辺駐車場:700円、駐輪300円 |
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京都 南禅寺と、琵琶湖疎水の水路閣 | |
さらに北上し、最後にやって来たのは京都の南禅寺。 | |
三門を拝観できる。500円也。 | |
境内には琵琶湖疎水の一部、水路閣がある。 いい雰囲気。 |
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左を見ると、水路閣。 | |
右を見ると、南禅寺。中世と近代の遺産が隣り合わせというのが、面白い。
南禅寺駐車場:1000円 なお、京都市内は車・バイクでは回り難いと思うので↓。 |
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琵琶湖〜帰路 | |
帰りは節約の為、琵琶湖畔を北上してみることにした。が、大津市内は大渋滞でウンザリ。湖畔道路に入ると信号も少なく、交通量こそ異様なほど多いものの、彦根まで流れは良かった。
琵琶湖畔で日没。関ヶ原を下道で抜け、名古屋圏は岐阜羽IC島〜豊川ICを東名でパス。 あとは川崎まで下道を走り、到着は午前2時頃。 |
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帰路は土曜の夜だったので大型貨物が少なく、妙に走るのは楽だった。しかしまあ東名も国1もパンク寸前。何で東日本と西日本を結ぶ道があんなギリギリの状態なのか意味不明である。
東海北陸自動車道とか中部横断道とか些末な道は作らなくていいから、第二東名早く作るべきだと思った。もうちょっと道路状況が改善しないと、バイクで関東関西往復はキツイ、というのが今回のツーリングのもう一つの感想。 |
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さて、いかがだったでしょうか飛鳥・奈良・京都の旅。特に歴史マニアではなく、ほとんど修学旅行でしか訪れた事のなかった自分にとっては、とても面白い旅となりました。短い日程ですが、飛鳥→奈良→京都と進むのは、文化の変遷を追いかけているようで、面白かったです。
一つ感じたのは、文化が成熟するほど建造物はコンパクト化する方向に向かう気がする、ということ。例えば、5世紀中頃に造られた仁徳天皇陵の全長は486メートル。大して、今回訪れた飛鳥時代の天武持統天皇陵の全長は50メートル程度ということ。これは律令=法で統治する時代に入って大きさで権勢を示す必要が無くなったこと、古墳より寺院の建設にエネルギーが向かった事が要因として考えられる。その仏教寺院も、東大寺が最大で、次第に小型化していく。権勢を誇示するために建造した平等院や、金閣寺は、造りこそ豪華なものの、さほど大きくない。小さくて立派というのが、日本における文化的成熟ということなのかもしれない。と思ったのです。 閑話休題、訪問した中で、特に素晴らしいと思ったのは、やはり法隆寺です。東大寺も素晴らしかったですが、もう「大きいのはいいや」と思ったのも事実。自分も少し文化的成熟したのかな?次は豪華絢爛よりも、わび、さびの世界を見てみたいと思っています。豪華絢爛→わび、さびが、やはり文化的進化だと思いたいからです。まあ、京都はバイクツーリング向きの地とは思えないので、かなり先の話、他の交通手段で行く事になると思いますけど。 では、次のツーリングでお会いしましょう。多分、雪解けの風景と共に。 |
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