ツーリングレポート

大井川鐵道アプト列車ツーリング

〜南アルプスアプトラインを乗りに行く&奥大井をバイクで走る旅 PART2〜
 
訪問日:2008年1月5日  掲載日1月7日

フリー切符  
千頭駅にやって来た。大井川鐵道というとSLが有名なのだが、今日の目的はSLではない。
目的は井川線フリー切符2日間有効、1800円也の入手。これが有れば、好きなところで乗り降り出来る。

ちなみに、千頭駅は道の駅と隣接していて、駐車場も完備。ここにバイクや車を停めて、鐵道旅を楽しむ事も出来る。

県道77号線 千頭〜奥泉駅  

切符だけ買って、バイクで千頭から奥泉へ向かう。立派な道だが、さすがに千頭より上流は交通量も少なく、快適な道程。千頭から奥泉まで、列車だと30分ぐらいかかるが、バイクだとほんの数分ほど。

(時間短縮のためにバイクで先回りした。どちらにしろ、この日は千頭〜奥泉間が工事運休でバスによる代行輸送が行われていた)

やって来ました奥泉駅。

ってこれが駅舎?と思ったら公衆トイレだった。階段を下りていくと・・・

居ました。大井川鐵道井川線ミニ列車。
大井川鐵道井川線の旅(南アルプスアプトライン)  
気動車で客車を引っ張る。客車にエンジンはついていないので、音が静かで快適。
早速乗り込んで、出発進行!
渓流沿いを行く。窓を開けると、爽やかな風が吹き込んできた。川崎から6時間バイクを走らせてきただけに、運転しなくても移動できるという感覚が新鮮。ラクチンラクチン。

アプトいちしろで乗客が一斉に降りた。何があるかというと・・・
アプト式機関車を連結。強力な電気機関車で引っ張るのだ。昔は碓氷峠でコレをやっていたのだが、今は国内唯一。それにしても、電気機関車が大きいというか・・・
井川線ちっちゃ!
大きさの対比が面白い。しまったラックレールの撮影忘れた・・・。

車内の様子。天井に頭が突きそう。土曜日だが、相客は数名だった。
90パーミル(千メートルで90メートル上がる)の急勾配をアプト式で登っていく。ちなみにアプト式区間はアプトいちしろ〜長島ダムの一区間だけである。
旧線跡が見えた。水量の多いときは水没してしまうそうだ。
さて、この先ちょっと降りてみようと思う。
この駅で降りたのは、自分一人だけ。
列車が去っていく・・・。

降り立ったのは、奥大井湖上駅。

・・・何もない。人家も無ければ車道も無い。ただ裏山に遊歩道があるだけ。

なのだが、実は鉄橋には線路脇に歩道が併設されていて、渡る事が出来る。

(奥大井湖上〜接岨峡温泉までハイキングコースがあり、この通路はその一部に設定されている)

線路を眺めながら歩くというのも、結構新鮮。

対岸から奥大井湖上駅を眺める。珍しい風景。

この日の天気は穏やかで暖か、気持ちいい湖上の散策が出来た。強風時は結構恐いらしい。
駅に戻って次の列車を待つ。乗ってきたのは10:55発の列車で、次は11:34発。間隔39分は湖上散歩に丁度良い感じ。狙い通りの展開である。
来た!再び列車に乗って北上しよう。
乗客が数人しか居なかったので、チョッと運転席にがぶり付いてみた。面白いw。

時速はほぼ20Km/hといったところ。遅いが、あまり遅い感じはしなかった。

尾森駅。周囲に人家どころか通じる道すら無い秘境駅。どうせ利用客は居ないのだが、律儀に停車。
ホーム、ちっちゃ。
さらに北上。断崖絶壁の凄い所に線路を掛けているのだが、車内に居ると凄さを感じない。
が、窓を開けて下を見下ろすと・・・

うひゃー、どうやって工事したの?

実は、観光路線なので車掌さんが車内放送でいろいろ解説してくれる。この橋は関の沢橋、水面からの高さ百メートルで、私鉄では一番高いらしい。
車窓からの風景。1月なので冬枯れているが、ゴトゴト列車に揺られて進むのは、気持ちよかった。新緑や紅葉シーズンは綺麗だろう。
終点の井川に到着。
歩いて3分程の所に井川ダムがある。
ダム上からの眺め。南アルプスの3000メートルクラスは見えない。
折り返しの列車で引き返す。片道1時間20分、往復散策待ち時間合わせて4時間程。なかなか面白い旅だった。

たまにはバイクを降りて、列車に乗り換えるのも面白い。まあ2回乗ろうとは思わないけど。皆さんも一度訪問してみてはいかがだろう?

さて、次は再びバイクに乗って井川を目指します。つづきをどうぞ。

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