ミニレポート 鹿嶺高原と萱野高原〜中央アルプスと南アルプスに挟まれた絶景展望台を訪ねるショートツーリング〜 訪問日:2008年5月中旬 掲載日5月24日 |
|
杖突峠と箕輪町を結ぶ林道日影入線が竣工したという話を聞き、地元なので調査してみることにした。その後はアルプスの大展望が望めるという鹿嶺高原(かれいこうげん)を訪ねてみるつもり。
|
|
R152杖突峠 | |
茅野からR152で杖突峠に登る。写真だと判りにくいが、残雪の八ヶ岳がきれい。 | |
林道日影入線 | |
杖突峠から数分下ると、日影入線へ分岐する交差点が現れた。
自分と同じく新道の視察に来ていたのか?バイクが一台でてきた。結局、この日にこの道で見かけた車両は、この一台だけ。 |
|
出来たての舗装路が山に向かって伸びている。新緑がきれいだ。 |
|
峠を越えた辺りからは木曽山脈を望む事が出来る。
お勧めという程の道では無いが、箕輪町から杖突峠に出たい場合は使える道だろう。但し既に走り屋の溜まり場になっているようなので、夜間早朝は注意。 |
|
最後に道は細くなり、箕輪ダムの湖畔道路に出る。ダムから先の道は少し狭く、車のすれ違い不可の区間もある。
箕輪ダム湖畔にはモミジが多数植えられており、既に紅葉の名所ということで売り出してはいるが、今はまだ木が小さくイマイチ。将来に期待である。 |
|
萱野高原(かやのこうげん) | |
峠から見た木曽駒があまりにも綺麗だったのと、箕輪ダム下から舗装路が延びているのは知っていたので、予定外だが萱野高原に登ってみることにした。
それにしても狭い道だ。車だったらサイドミラーで夏草をかき分けながら走る感じ。 実は前回も通って、もう二度と通るまいと思った道なのだが・・・絶景の誘惑に負けたw |
|
やっとのことで展望台に到着。デッキに近づいていくと・・・
こっ、これは! |
|
ス、スゲー、木曽駒&伊那谷スゲー!午前中ということもあって、凄いパノラマである。 |
|
実は訪れた時は遠足の小学生に占領されていたのだが、小学生が去ると、ガランとした空間が広がった。
日本有数の絶景を望みながらも、広さをもてあます寂しいデッキ。元々何に使おうとしたのか?不思議な空間である。 一応国民宿舎兼カフェなんかもある。 |
|
という訳で展望台からの眺めは凄いのだが、高原に登る3本の道はどれも狭くて、お勧めし難い。自分も、再びここに来ることは無いだろう。 (と、前回来た時も思った訳だが・・・) |
|
鹿嶺高原(かれいこうげん) | |
さて、R152で鹿嶺高原を目指す。 | |
鹿嶺高原はダー岩井さんのサイトで度々取り上げられているスポットだ。 相当な絶景らしく、前々から気にはなっていたのだが、地図を見る限りR152から細かい道が延々と続いていて、簡単には辿り着けそうにない感じ。 それなりの時間と覚悟が必要そうなので、今まで訪問する機会が無かったのだが・・・ |
|
訪れてみると、意外にも道は良かった。トリッキーな急坂・急カーブが続く狭路ではあるが、下半分は広めの1.5車線。普通車同士が少々速度を落としてすれ違えるだけの道幅は確保されている。
VTR250やセローなどの軽量バイクにはジャストフィットな道だろう。ヘアピンでステップ擦りながらも、のんびりトコトコ走れるって感じで、実は結構楽しかった。 |
|
かなり標高の高い所まで登ってきた。時々、木々の切れ間から木曽山脈が見える。 前方に巨大な山塊が出現。南アの仙丈ヶ岳だ!この道スゲー! |
|
上半分は狭くなるが、走り難いという程ではない。トレッキング気分で走れば気持ちいい道だ。 | |
終点の駐車場にバイクを置き、2分ほど歩くと、展望台が見えてきた。登ってみよう! | |
中央アルプスを一望! |
|
仙丈ヶ岳を真っ正面に眺める。南アの高峰だが、まるで単独峰のような重量感が凄い。 |
|
写真だと一部しか写せないが、実際にはグルッと360度アルプスのパノラマが展開しているわけで、凄い迫力!
十分満足して、再び美和湖に向かって下っていく |
|
途中、美和湖が望めるポイントがある。道中では一番景色の良い場所だろう。 | |
鹿嶺高原への行き方 | |
ツーリングマップでは分かり難いので写真を掲載。右写真が国道からの入口。国道152号線を高遠方面から走ってきて、「美和食堂」のある交差点を左折。「国土交通省事務所」の看板も目印となる。少し先に郵便局がある。 | |
左写真は分杭峠から北上してきたときのもの。やはり美和食堂、国土交通省事務所の看板が目印となる。 | |
市道数百メートル進むと熱田神社があり、さらに200メートル進むと鹿嶺高原の看板がある。左折して、あとは道なりに1.5車線の舗装路を40分ほど登っていく。 | |
|
|
鹿嶺高原vs萱野高原 | |
|
|
さて、鹿嶺高原と萱野高原、どちらがお勧めだろうか?
今回は萱野高原の方がクリアーな視界が得られたが、これは時間帯が早かった為だ。景色的には甲乙つけがたい。まあパノラマ感という点では鹿嶺の方が迫力あるかな。 一番違うのが道だ。どちらも地図上では狭路だが、実際に訪れてみると、鹿嶺高原の道幅は萱野高原の倍位ありそうな感じ。正直言って鹿嶺高原への道は楽しかったが、萱野高原への道は苦行以外の何者でもなかった。対向車恐い・・・ という訳で、お勧めは鹿嶺高原だ。中央アルプスと南アルプスに挟まれた景色の拡がり感と迫力は鹿嶺高原ならでは。写真では判りにくいが、是非一度訪れて迫力ある風景を体感してみてほしい。 |
LONG TOURING CLUB 1999-2007 Copyright MORITA/LODGE MOTIVE All Rights Reserved.