ミニレポート

静岡横断、奥浜名湖オレンジロードツーリング

〜奥浜名湖オレンジロードと浜名湖絶景ツーリング〜

訪問日:2008年2月18日 掲載日2月19日

奥浜名オレンジロードは爽快ワインディングロード。
ただ、今ひとつ展望ポイントが少ない

そこで、奥浜名展望公園を訪ねてみた。木製の展望台に登ってみると・・・

浜名湖どころか遠州灘まで見通すことが出来たのにはびっくり。

手前右側が東名浜名湖SA。やや左が東名浜名湖橋だ。
暗くなるにつれてヘッドライトの光の帯が描かれ始めた。
もうちょっと待てば、凄い夜景が見れそう・・・

★★★

前置きとか  
大井川鉄道のレポでも書いたとおり、伊豆と富士山スカイラインを除けば、静岡にいい道は少ないと思っています。しかも県の東西を貫くマトモな道は東名高速・国道1号線・国道150号線の3本だけ。全部混み混みのトラック街道です。夜の東名高速と国道1号線は大型トラックが「これ全部連結してるの?」てな感じで走ってます。恐いですねー。北方には国道362号というのもありますが、これは果てしなく続く酷道です。

ですから静岡って、遠方からわざわざツーリングに来るような場所では無いというのが、私の正直な感想なんですが・・・。

でも将来への希望はあります。第二東名です。これが出来ると、かなり行きやすくなるかも?ETC深夜割引も40%に拡大しましたし。

早朝、川崎〜熱海函南〜三島へ  
さて今回の荷物のパッキング、今回は初めてタナックスの防水バック(60L縦型)を使ってみました。値段はナップス特売で5千円程也。

付属のゴムひも+バックアップとして百円ショップのゴムひも2本で固定。

何故こんなに荷物が多いかというと、実は出発時点では四国を目指していました。

日曜日朝5時川崎出発、この時間なら東名でETC通勤割引使った方が安くて早いのですが(暫定的にアルトのETCにコネクタつけて・・・)、

今朝の御殿場の予想最低気温はマイナス5℃と、いくら何でも寒すぎです。びびって熱函回りにしました。

さすが伊豆。冬の夜明けなのに、車が多いです。大半は釣り人でしょうか。

一方、朝の熱函道路はガラガラ。箱根の山はたっぷり雪化粧してましたが、こちらは尾根部に白いモノが少し見える位。降雪の心配が少ないのはいいですね。
三島 柿田川湧水群  
三島の街に降りて、最初に訪れたのは柿田川公園です。いつもR1を通りながら横目で眺めるだけだったのですが、初めて訪問してみました。

入口はR1沿いにあるのですが、看板が地味で判らず通り過ぎてしまい、先の信号を曲がったらこんな看板がありました。住宅地に迷い込む人が多いのでしょう。住んでる人はいい迷惑です。

てか普通に国道1号に青看つければいいと思うのですが・・・。

ちなみに駐車場は無料のようです。

柿田川は、ここから唐突に始まります。

遊歩道は一周は30分ほどでした。駐車場から近い第二展望台だけなら10分位かな。

水が湧いています。不思議な青さ。

湧水群全体での湧出量は、一日百万立方メートルとのこと。

特に絶景って訳でもないですが、ちょっとした散策に適してます。
緑の季節は一段と気持ち良さそうです。軽くお勧めしておきます。
沼津 千本松原  
さて、沼津の街中を抜けて、沼津港大型展望水門「びゅうお」までやって来ました。入場料百円也。ちなみに、津波対策で造られたとのことで、ゲートの高さ9.3メートル、重量406トンもあります。

お目当ては千本松原越しに眺める富士山の展望だったのですが・・・朝早すぎて入れませんでした。営業は10時〜のようです。

千本松原の堤防に上がってみました。富士山が見えます。

聞くところによると、堤防は富士市まで延々繋がっていて、自転車なら走れるそうです。チャリダー徒歩ダーには最適な道でしょう。バイクではさすがに無理。

そこで、富士市までは千本松原沿いの県道380号線を走ることにしました。

昔の国道1号線であり、交通量は中程度。現在の国道1号線は大型トラックが深夜百キロオーバーでバトルする道なので、夜はこっちの旧道を通る事が多いです。

なお写真だと空いてる道に見えますが、通勤時間帯は割と混みます。

富士市〜清水(昔の清水市、今は静岡市)までは1号線を使いました。産業道路ですが、日曜朝はトラックが少なくて楽でした。
三保の松原
さて、三保の松原にやってきました。浜まで適当に車で進入出来るようになっていたので、適当な場所にバイクを停めて、富士山を眺めてマターリ。
富士山が見えるのですが、雲が邪魔です。
羽衣の松です。観光客がひしめく、かなり賑やかな観光地でした。
日本平  
ほど近い日本平パークウェイを走って日本平へと向かいます。写真では前方クリアですが、すぐ車列に追いついてノロノロ運転。
日本平の駐車場はバイクだらけでした。冬なのにこれだけ集まるとは、さすが静岡です。少しだけ南アルプスの雪山も見えます。

ちなみに観光バスも沢山で、四輪の駐車場も満車。久能山東照宮の玄関口でもあり、日本平は観光客が溢れていました。

駐車場から3分ほど歩くと、有度山307メートル山頂です。駿河湾と富士山がよく見えます。
しかし残念!雲が・・・。クリアーな富士山を望むには、朝早めの方がいいみたいです。

ロープウェイに乗ると久能山東照宮まで行けますが、往復千円だったのと混雑してたので、
今回はパス。機会が有ったら訪問してみたいです。

最近無料化された日本平パークウェイ静岡側を降りていきます。
大崩海岸  
静岡市〜焼津市間は国道150号線大崩海岸を通りました。南アルプスが尽きるところ。南の親不知といった所でしょうか。そう考えると感慨深いです。
左端に崩れた旧道が見えます。新道は崖崩れを嫌って海上を大きく迂回しています。
国道途中の海へ降りる小道を降りてみました。南斜面の小さな海岸は緑が茂り、日差しがたっぷりで夏のよう・・・。南斜面って暖たけー、つか暑い。

大崩海岸は静岡在住時に数十回は走ってますが、こんな場所は知りませんでした。住んでいても知らない場所は一杯ありますね。

風光明媚なワインディングではありますが、アプローチの静岡市内と焼津市内が混雑します。そこを通ってまで訪れるほどの道ではないでしょう。
静岡〜浜松C級道路紀行  
さて、焼津〜浜松って、良いルートが有りません(決めつけてゴメンなさい)。快走路もありますが軒並み細切れですし。東海道の移動に於いて、この区間は最大のネックだと思っています。

そこで、山裾を蛇行する「県道81号焼津森線」に期待を賭けてみることにしました。

県道81号線で見たものは・・・
数え切れない程の第二東名建設現場と・・・
人っ子一人通らない狭路でした。

まあ工事が休みの日曜日に散策気分で走ったので気持ちよかったですけど、平日走ったらダンプだらけでしょう。

やっぱり、浜松〜静岡間にいい道はありませんねー。

その後は県道60号等で西へ。ツーリングマップルで「遠州の小京都と町並が称えられている」と記述のある森町を散策してみたのですが、小京都というキャッチからすると、町並は相当ショボかったです。B級、いやC級です。まあ寺社仏閣は良いらしいのですが・・・。マップルの記述は腑に落ちません。

とか思ってるうちに、吹雪がやって来ました。マジかよ・・・。あっという間に全身真っ白に。

この日は強い冬型の気圧配置でしたが、関ヶ原を越えて?浜松以東まで雪雲がやって来るとは想定外。一旦Uターンしてコンビニへ待避、一時間ほどロスしてしまいました。

雪雲が去るのを待って、R362〜県道68と乗り継いで西へと向かいました。この県道68号線はクネクネして長く時間のかかる道程ですが、2車線区間が多く、人家も疎らで、走って楽しいワインディングでした。

先ほどまで吹雪いていた筈ですが、雪は跡形もなく消えていたのが不思議です。さすが南国。

先の県道81とかもこんな道だったら、ワインディング三昧で静岡県内を移動出来るのですが。上手く行きませんね。

奥浜名湖オレンジロード  
奥浜名オレンジロードにやってきました。中〜低速の適度なカーブとアップダウンが続きます。道幅も広めで路面状態も良く、走りやすい道路です。想像以上の快走路でした。
この道は、相当いいです。日曜午後4時位だったせいもありますが、対向車も数台だけ。
三ヶ日側の起点にはUR、つまりウルグアイラウンド対策事業の看板が立っていました。近年完成した広域農道はたいていコレです。

道路ばかり立派になって農業振興には役立っていないと批判されるUR対策事業。この周囲は三ヶ日みかんの畑ですが、農家の主力は軽トラ。こんな立派な道が必要だったのでしょうか?

奥浜名湖スカイライン  
オレンジロードのもう一段上を走る、奥浜名スカイラインにも行ってみました。こちらは樹林の中の散歩道。東海自然歩道が併走しており、登山と組み合わせると展望が良いようです。
細江奥浜名湖展望公園  
日曜日の山間部は開いているガソリンスタンドが少なく要注意ですね。奥浜名スカイラインの登りでリザーブに入ってしまい、一旦街に降りてGSを探して彷徨う羽目に。再び登ってきたら、夕暮れでした。
快走スカイラインであるオレンジロードですが、展望の良い所に駐車場がありません。そこで、奥浜名展望公園を訪ねてみることにしました。

オレンジロードの支線を2km程下り、

公園の案内看板通りに右折すると・・・

見事にズブズブのダート。ガレた溝に砂利いれて転圧してない感じ。しかも超急勾配です。

ちなみに、下りはリアブレーキだけだと滑って加速していってしまう状態で、前ブレーキを併用せざるを得ませんでした。これかなり恐い状態と言っていいでしょう。オンロードバイクだと250クラスが限界かもしれません。

で、あまりの道の荒れすぎに、大した公園じゃないんだろうと思っていたのですが・・・

500メートル程ダートを進むと、意外にも広大な駐車場がありました。
丘の上には木製の立派な展望台がそびえています。もしかして・・・これは・・・

駆け上がってみると・・・

スゲー。凄い展望です!

広大な浜名湖が一望の下

真ん中やや左下が東名高速浜名湖サービスエリアです。
東名がS時カーブを描いています。

舘山寺温泉、天草山、アクトタワー、その先に遠州灘まで見えています。
昼間は逆光になっちゃうのが懸念材料ですが、東海随一クラスの展望と言っていいのではないでしょうか。

つくづく、途中のダートが悔やまれます。道路整備して宣伝誘客すれば、浜松の有力観光名所になりそうですが。

Uターン  
この日は、浜名湖畔の渚園キャンプ場でキャンプする計画だったのですが、急用が出来てUターンすることになりました。

オレンジロードと県道68号を戻りましたが、真っ暗な中でも結構楽しく走れました。それだけオレンジロードは走りやすい道です。狸が飛び出して来ましたけど。その後は60号をひた走り、R150号、R1で焼津〜静岡〜富士〜沼津を通過。三島からR246旧道を北上し、御殿場ICからは東名利用、ETC深夜割引850円で横浜青葉まで。川崎帰着は夜1時。

★★★

さて、今回のツーリングですが、静岡〜浜松のC級県道で時間を食ったのは、結果的に失敗だったと思います。まあ初めての道で興味深かったのは確かですが、東名使って時間を稼ぎ、浜名湖周辺を観光したほうが楽しめたと思います。オレンジロードの近くには東海最大の鍾乳洞である竜河洞もありますし。行ってみたかったなぁ・・・(小学生の時(浜松在住だった)に行ってる気がするが、覚えてない)。

第二東名の引佐〜御殿場開通予定は2012年、豊田東〜引佐が14年、御殿場以東は20年頃までに開通する予定となっているようです(ウィキペディアによる)。

静岡・浜松の観光地ですが、わざわざ混雑する東名やR1を延々走ってまで行くところではない気がします。第二東名が完成した頃、また訪れてみたいと思っています。

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