ミニレポート

赤城山一周ショートツーリング

〜空っ風街道を利用して春先の赤城山を一周してみる〜

訪問日:2009年3月7日 掲載日:2009年3月8日

空っ風街道のハイライト区間。

利根川が刻んだ谷の向こうに、雪を被った山並みが見えます。
いかにも春先の北関東といった風景です。

川崎〜所沢IC〜関越道〜駒寄PA  
3月上旬の土曜日。ETC休日昼間割引を利用して日帰りツーリングに出かけることにしました。行き先は久々の赤城山です。

朝はのんびり川崎10時スタート。下道を延々走って所沢ICインが11時30分。朝と違って高速が空いています。こういうのんびりスタートもいいですね。

関越道を北上していると、真っ白に冠雪した浅間山が見えてきました。

高速道路上からは、浅間山、榛名山、赤城山、それに白銀に輝く谷川岳を初めとする上越の山並みまで見えて壮観なんですけど、出来れば落ち着いて眺めたいものです。

上里SAも入口からは浅間山が見えたのですが・・・

残念、SA中枢部から外の景色は見えませんでした。

途中チェックした限り、山並みを一望出来るSA,PAは無いようです。一箇所くらい展望台を完備したSAがあってもいいと思うのですが。

駒寄PA併設のスマートETC出口で下車しました。

練馬ICからだとギリギリ百キロ圏内に入りますので、ETC早朝夜間割引、通勤時間帯割引、休日昼間割引が適応されます(2009年現在)。

(所沢ICからだと、次の渋川伊香保ICまでが百キロ圏内になる)

ヤフー地図 (ちなみにグーグルマップではちゃんと描かれていない)

からっ風街道  

渋滞してほとんど動かない国道17号線を突破し、赤城山麓を登っていくと、山麓南部を周遊する国道353号線に突き当たりました。この国道は生活幹線でイマイチ。

聞いた話に寄れば、もう一つ山側に広域農道の周回路が出来ているとのこと。国道を突っ切って、さらに山頂方向に登っていくと・・・

おおっ、凄い立派な道に出ました。
からっ風街道です。風が強い〜。
一部雪雲がかかっているようです。あそこは、まだ冬ですね。
道路沿いには、嬬恋パノラマや北海道ばりの、伸びやかな風景が広がっていました。この道スゲー!

(しかし、赤城山麓一周して判ったのですが、この地点が「からっ風街道」一番のハイライトです。一番最初に一番景色の良い場所に来てしまいました。下の地図がハイライト地点になります)

 

からっ風街道のハイライト地点

とりあえず赤城山の裾野を時計回りに回ってみることにしました。

地図で見て、もう少し曲がりくねった道を想像していたのですが、意外にストレートな道が続きます。

赤城西麓広域農道  
からっ風街道で曲がらなければならない交差点は一箇所だけです。赤城ICの少し手前、セーブオンというコンビニのある交差点を曲がると、赤城南麓広域農道から赤城西麓広域農道に入ります。(赤城ICまで行ったら行き過ぎ)

北上していくと、時々谷をトラバースするワインディング路が姿を現しますが・・・

次第に路面は砂だらけに・・・

冬のスリップ防止の為に砂を撒いているのでしょう。

ちょっ、砂撒きすぎ。

群馬県のこの辺りでは、スリップ防止に砂を撒くのがデフォなのでしょうか?信州では、少なくともビーナスライン界隈では春先こんな砂だらけにはなりません。

ちなみに、良く寒冷地の路肩に置かれているスリップ防止の砂というのは、塩カルに砂が少し混ぜてあります。砂を混ぜると氷上で滑りにくくなるそうです(少なくとも長野県では)。

利根沼田望郷ライン  
からっ風街道の北の終点はココです。望郷ラインと接続するようですが、望郷ラインの方はまだ工事中で途切れている模様。(下の地図参照)

 

適当に狭く急な道を伝って、望郷ラインの北側路線部にやってきました。
「この先、未除雪につき全面通行止め」

積雪地の春先に路上に雪が見あたらないのは、冬の間に適宜除雪しているからです。未除雪と書いてあるからには、相当な雪が残っていることが想像されます。

と思いつつ、行ってみることにしました。

二つ目の看板とバリケードが現れました。ここまでは全く雪が無かったのですが・・・
ドーン、いきなり雪道が出現しました。やはり「未除雪」の破壊力というのは相当なものです。

当然Uターン。しかし対向車が走ってきたのにはビックリしましたね。通行止めなのに。

県道62号線 赤城山の東側  
県道62号線で赤城山の東側を南下することにしました。一本道なせいか、今まで走った時は、遅く長い車列に追いついてトコトコ走らざるを得ない事が多かったのですが、この日は交通量も少なく単独で走る事が出来ました。
峠付近は砂だらけ。交通量が無いことを幸いに、ゆっくりゆっくり走ります。
梨木温泉経由の県道で繋いで。
再び、からっ風街道へ。

しかしなんか、最初の2キロ走ったら、あとは同じ道、同じ風景のような。淡々と山腹を回っていきます。

この辺は好みの問題ですが、この辺りは人工的に設計された薄味の道で、あまり面白みは無い印象を受けました。→例えば、この区間も地形はうねっているのですが、CADの画面で真っ直ぐ直線引いただけみたいになってしまっています。これがもし昔の国道だったら、必然的に変化に富んだ道になるでしょう。

やはり、赤城道路南面のような変化に富んだ道も走りたくなってきました。

赤城道路  
ガソリンスタンドのおじさんと話したら、山頂まで道路に雪は無いでしょうとの事、一応赤城山を目指してみました。

写真ではたまたま写っていませんが、対向車はとても多かったです。

2/3位まで登った所で、前方に雪の轍が見えてきました。

恐らく除雪した後に梢から落雪して出来た、短い区間の積雪だと思いますが(四輪なら夏タイヤで乗り切れる)、バイクの場合は転けるかも。

撤退です。

Uターンして赤城道路を下っていきます。路面には凸凹処理が施されていて、快適性はイマイチ。
出発が遅かったので赤城山を一周しただけで夕方になってしまいました。行きと同じ駒寄PAから関越に乗って帰路につきました。

・・・・・

さて、からっ風街道ですが、一番魅力的なのは最初の方に書いたハイライト部分だと思います。次点が赤城山の西側部分でしょう。南側は割と同じ様な風景と道が続くので、街道全部をわざわざ走破する意味は薄いと思います。

駒寄PAからアクセスして、からっ風街道で赤城山の西側を半周し、ロマンチック街道や赤城山道路へ繋ぐルートがいいのではないでしょうか。

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