ツーリングレポート

美ヶ原、王ヶ鼻ツーリング

〜2009初ビーナスライン!、美ヶ原スカイライン・美ヶ原林道ツーリングと王ヶ鼻ハイキング〜

訪問日:2009年5月21日 掲載日:2009年6月11日

美ヶ原スカイラインから北アルプスを望む

春のビーナスライン  
5月下旬、そろそろ新緑の季節です。2009年初ビーナスです!

車山はまだ茶色ですが、少しづつ緑が増えてきています。あと二週間程で緑の山になるでしょう。気温は16℃、春ジャケットの下にフリースジャケットを着て丁度いい感じ。春風が心地よいです。

八島が原の先のストレート。北アルプスの穂高連峰が見えてきました。

一時間ほど走って終点の美ヶ原に到着。
正面には北信の山並み、左側には北アルプスが見えています。

美ヶ原美術館駐車場です。道の駅化されて利用し易くなりました。

広大な駐車場の向こうには北アルプス!
このアングルだと、3000メートル級の山の上部だけ見えています。

重層的な山並みが素敵です。

見下ろすと県道464が見えました。では、下っていきましょうか。

県道464号線〜県道62号線武石峠  
県道464号線は1.5〜2車線の超急勾配ワインディング
常識外れの急傾斜、急勾配が続きます。

VTRで走る分にはジェットコースターみたいで、ビーナスラインよりむしろ楽しかったりします。重量級バイクや3ナンバーの大きな車だと、少々窮屈で大変かもしれません。

武石村の巣栗渓谷まで降りたら、今度は県道62号美ヶ原沖線で武石峠へ登っていきます。

この道は1.4車線のかなり狭く長い道程です。あせらず時間を掛けて登っていきます。

武石峠を過ぎると美ヶ原林道と合流します。次第に空が近くなり・・・
パッと視界が開けます。天空の道へ・・・
美ヶ原スカイライン  

ドーン、北アルプスの山並みが延々と続いていす。スゲー、なんちゅう道だ・・・(Uターンして撮影しています)

途中から二車線に拡幅します。
終点の王ヶ頭が見えてきました。残念ながら曇ってきてしまいました。予報では夕方から曇りのハズだったのですが・・・。
王ヶ鼻ハイキング  
美ヶ原スカイラインは自然保護センターが終点です。駐車場は無料。

王ヶ頭に電波塔が林立しているのが見えます。地デジ化の影響か、電波塔がだいぶ増えたようです。

バイクを降りて、歩いてみることにしました。

場所はここです。現在地と書いてある部分から王ヶ鼻を目指します。

(この地図の所要時間は登山家・かなりの健脚向きです。
自分の場合、山本小屋〜王が鼻で(仕事の関係で仕方なく)早歩きしてやっとこの時間でした。
勾配あるのに2km30分とか無い無い。2000メートルオーバーなんで息も切れるし。)

通常は王ヶ頭(おうがとう、美ヶ原の最高峰)経由で王ヶ鼻(おうがはな)を目指すのですが、今回は時間短縮のためにショートカットして直接王ヶ鼻を目指すことにしました。

ショートカットルートはダート林道(一般車通行禁止)で視界も開けず、歩いてつまらない道でした。

もしハイキングを楽しみたければ、山本小屋駐車場から美の塔経由で歩いた方がいいと思います。往復3時間コースですが、天気が良ければ日本有数の超絶絶景遊歩道ですから。(過去のハイキングレポ

ふと気付くと、カモシカ君がこちらをじーっと見ていました。
カモシカといっても牛の仲間、可愛くてカッコイイ。
国の特別天然記念物です。

普段は好奇心旺盛でおとなしい動物ですが、臆病なので脅かさないこと。
鋭い角があるので、向かってこられると危ないです。
びっくりさせなければ、多分危険はありません。

もし出会ったらリラックスして、観察してみましょう。

40分ほど歩くと、視界が開けてきました。王ヶ鼻に到着です。残念ながら全天雲りですが・・・

スッ、スゲー!スケールの大きな景色に圧倒されて背筋がゾクゾク。
背筋がゾクゾクするような景色なんて、そうそうありません。
そういえば、前回王ヶ鼻を訪問したときもゾクゾクしました。

これはやっぱり日本一の景色じゃないだろうか・・・。

美ヶ原スカイラインからの展望も素晴らしいのですが、
はっきり言って、王ヶ鼻からの迫力は段違いです。

写真左側が乗鞍岳、右側が北アルプスの穂高連峰と槍ヶ岳です。

崖の上に立ち、三城牧場方面を見下ろします。逆光ですが、遠くには八ヶ岳や木曽駒も見えます。
美ヶ原林道  
美ヶ原林道で松本へ降りていきます。この道もやはり、日本有数の急カーブ、急勾配連続路。
元有料ですし、近年も改良が進み、だいぶ走り易い道になりました。

美鈴湖の少し下から先は二輪車通行止めです。そのまだと旧道で浅間温泉に誘導されます。旧道は3メートル幅の、ほぼ遊歩道に近い舗装路です。あまり大型のバイクだと入らない方がいいかも。

美鈴湖から降りる道は5本あります。2009春現在自分の知っている限り下のようになります。

a)美鈴湖の北岸付近からR254に出る道。1.5車線で走り易い、普通の集落を通る道です。3,4分で簡単にR254に出れます。安曇野、白馬方面に向かう人にお勧め。○

b)本線。二車線路で松本浅間カントリーの中を通ってR254平野部に出ます。二輪通行禁止です。×

c)美鈴湖を過ぎて1.5km位先を左折し浅間温泉に降りる道。標識通り走ると二輪はこの道になります。
狭い、遊歩道を舗装したような道です。気付かなかったけど、もしかして昼間は下り専用?

d)美鈴湖を過ぎて500m先を左折し浅間温泉まで続く道。1.5車線。昼間は登り専用一方通行です。×

e)美鈴湖から美ヶ原温泉に降りる道。最初二車線だが途中から1.4車線になります。かなり狭く、一番長い道程となります。狭くて長い道を苦にしない人用。アザレアラインへは最短。△


お勧めは北側のR254に直接降りる道ですが、今回は美ヶ原温泉に降りる道を辿りました。狭くて長いので、ちょっと疲れる道です。
松本市 開智学校  
松本市街に降りて、松本城は先月訪ねたばかりだったので回避、開智学校を訪ねてみました。

ここ数年修復工事が続いていて、訪れていなかったので。

佐久の中込学校もそうですが、市民の寄付が建設費のかなりの割合を占めます。明治初期の勉強に対する気概を感じることが出来ますね。

300円、休館日月曜と休日の翌日、年末年始。

日本人が工夫して洋風に仕上げた建築です。興味深いですけど、感動するほどではない建物と言った感じでしょうか。興味がある方は訪れてみるといいでしょう。

   

北アルプスをクローズアップしてみました。美ヶ原スカイラインから85mm相当で撮影。
山並みは奥穂高岳〜大キレット〜槍ヶ岳〜常念岳
眼下に見えるのは、左端が松本市街、アルプス公園のあたり。画面中央部が安曇野です。

★★★

残雪が残り、新緑が芽生える5月6月の王が鼻からの風景は素晴らしいです。春の移動性高気圧に広く覆われる日が狙い目です。休日と快晴が重なりそうな日があったら、是非その「とっておきの日」に訪れてみて欲しいと思います。

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