ミニ神奈川ローカルお出かけレポート 湘南国際村〜大楠山ハイキング〜神奈川散歩。三浦半島の低山ハイク〜 訪問日:2012年1月13日 掲載日1月14日 |
|
プロローグ | |
暫くトレッキングをしていなかったので、手近なところで足慣らしをしたいなと思って大楠山に登ってみることにしました。 大楠山は三浦半島の最高峰です。標高は僅か242メートルですが、見晴らしが良くて神奈川の低山ウォーカーにとっては人気の山です。積雪凍結の心配はほぼ無いでしょうし、富士山が綺麗に見えそうですし、往復で2時間程度とお手軽で、空気が澄んで冬晴れが続くこの季節にピッタリな山ではないかと。(逆に言うと春・夏に登る山では無く、他が凍結積雪して登れない時にこそ価値が出る山かと) でルートを調べてみると公式ハイキングルートはバス停か駅からスタートとなっている訳ですが、駅からだとやたらと長いし、路線バスは何かと面倒です。何かいいアプローチ方法は無いかとネットでレポを漁っていたところ「横須賀しょうぶ園」の無料駐車場に車を置いて歩いたという記事が目に留まりました。 なるほど菖蒲園なら花のシーズン以外は駐車場も空いているでしょう。ついでに菖蒲園散策も楽しめますし(咲いてないけど) これだ!ということで出かけて見ることにしました。ついでに近くにある湘南国際村というのも見てみるつもり。何か神奈川県の森があるらしいので。 なお先日掲示板に投稿して頂いた通り、山頂すぐ下まで林道が伸びています。R134に大楠山入口という交差点がありますので、そこからアプローチ出来るかと。ただ今回は歩くのが目的なのと、あまりおおっぴらに紹介すると混雑して規制がかかったりしてもアレなのでレポは控えた方がいいかなと。 |
|
三浦半島中央道路〜湘南国際村 | |
川崎から下道を適当に走り、狩場ICから横浜横須賀道路に乗って逗子ICで降りました。 (横浜横須賀道路は休日半額割引実施中。ちなみに夕方は狩場IC付近がメチャ混みするので注意。) (なお横横は覆面パトカーを一日で3台位見ました。自分の前を走っていた百キロ位の車も捕まっていたので、流れに乗っていても要注意だと思います。) |
|
逗子ICを出たら逗葉新道(100円)を走り、トンネルを出て左折すると県道217号線「三浦半島中央道路」です。 この道には神奈川県の県道では珍しい2.4km程の長大トンネル群があります。まあ逆にいうと立派な名前に反して長さが2.4kmしかない道路なんですが・・・。 (なおここも白バイが多いらしいので注意。) 三浦半島中央道路のグーグルマップ |
|
長いトンネルをぬけると小高い丘が見えてきました。 | |
真っ直ぐ行くと湘南国際村です。ちょっと寄ってみましょう。 | |
丘の上に出て左折、国際村センター方面に向かうと左側の視界がパッと開けました。 | |
歩道の外側がデッキ状になっています。ここから富士山を眺めろということでしょうか。 本当は駐車禁止なんですが、この先500m程で行き止まりなので交通量も限られ、かつ道幅も広いので、ハザード付けといて写真を撮る位は出来そうです。 この場所のグーグルマップ |
|
おおっ、スゲー。いい景色! 湘南国際村メイン道路の歩道脇のデッキから。広角28mm相当で撮影。 今回は何時ものデジイチとE-80を置いてきたので写真はイマイチです。 本当はもっとクッキリした景色だったのですが、 シーンによっては現物よりかなり落ちる感じになってしまいました。 レタッチしようにも彩度も飽和してる感じですし。 望遠でアップ。140mm相当。 冬に富士山を眺めるには、なかなかいい場所じゃないでしょうか。 訪問し易いというのもポイント高いです。 |
|
終点まで来ました。ロータリーになっていて、右脇に砂利敷の広い無料駐車場とバス停、左側に給水塔があります。前方には大楠山が見えています。 | |
広い無料駐車場。路盤が固いので大型バイクも不安はないでしょう。 | |
駐車場から給水塔を望む。 | |
給水塔は1Fが水の広場という横須賀水道局の無料広報施設(展示は解説板が数枚あるのみ)、2Fが民間のレストランになっています。 レストランはなかなかオシャレで展望も良く、価格もさほど高くはなく、夜まで営業していますので、デートなんかには良さそうなロケーションだと思います。 但し給水塔は開門がレストランに合わせて11時からなので、朝一で景色を眺めるには適さないようです。 |
|
給水塔から見た国際村。半分は住宅地、半分は会議、教育、セミナーハウスetcの施設+都市公園になっているようです。 |
|
この湘南国際村ですが、公式サイトの説明によると以下の経緯と目的をもって建設されたようです。三井不動産の事業ですが、計画には神奈川県が関わっているようです。 「東京ディズニーランドの約4倍(188.3ha)という広大な敷地に、神奈川県が地域からの国際貢献を具体的に進めるプランとして策定した湘南国際村基本構想のもと、平成2年に民間事業者(三井不動産)による基盤整備事業が開始されました。」 「国際的視野に立脚した「学術研究」「人材育成」「技術交流」「文化交流」という相互に関わりの深い4つの機能を集積した"21世紀の緑陰滞在型の国際交流拠点"です。ここに人々が集い、多様な交流を展開することにより、神奈川らしい国際貢献を行うとともに、地域社会の発展に寄与することを目的としています。 」 まとめると、神奈川県が作成したプランの元に三井不動産が開発した滞在型国際交流シティーといったとこころでしょうか。 |
|
めぐりの森入口にあった看板です。 | |
周辺の道路計画図。 | |
かなり大規模な施設が多く、サミットでも開催出来そうな雰囲気です。 | |
湘南国際村めぐりの森 | |
さて、当初の予定では菖蒲園から登山する予定だったのですが、大楠山が駐車場から間近に見えています。(写真は広角で撮っているので小さく見えていますが) すぐ登れそうな雰囲気。 |
|
大楠山への道の入口に「湘南国際村めぐりの森」についての説明看板がありました。 | |
めぐりの森とは? 看板によると 「大楠山に連なる貴重な緑地です」 「このかけがえのない自然を保全し未来に残して」 「○井不動産は神奈川県に寄付しました」 とあります。 |
|
地図を見ると、めぐりの森を抜けて山頂まで行けるようです。距離は2km程。 せっかくすぐそこ(に見える)ので、予定を変更して歩いてみることにしました。 |
|
大楠山に向かって歩き出しました。まだ新しいアスファルトが遠方まで伸びています。 | |
森とは名ばかり、どう見ても造成途中の土地です。何が貴重な自然なんだか・・・ 植樹祭などもやってるようですが。 いや普通ですね、日本の気候だと表土が残っていれば勝手に木が生えて森になると思うのですが・・・、寒冷地のウチの庭ですら頼んでもいないのに勝手に木が生えて成長していきますからねぇ。 でもココは造成して表土が失われてしまったので、なかなか自然に森にはならないのでしょう。つまり既に森の適地では無くなっている土地かと。 (関係者の方居らっしゃいましたら怒らないで下さい。あくまで個人の感想です) |
|
暫く歩くと直進は通行止め。道自体はかなり遠方まで伸びていますが。かなり広い造成地だなぁ。 三浦半島のど真ん中に、こんな何も使われていない造成地があるなんて・・・。 |
|
左折してさらに進みます。 |
|
ほんとだだっぴろい土地です。昔は起伏の激しい土地だったのでしょうが、造成してフラットな土地に仕上げられています。あともう少しで分譲出来そうです。 分譲しても売れないのかもしれませんが。 |
|
恐らく造成したものの、バブル崩壊で途中で断念して民間会社が持て余していた土地を神奈川県に寄付したということじゃないかと想像します。あくまで想像ですが。民間が持っていても固定資産税を取られるだけですからね。 | |
せっかく森を切り開いたのに、また森に戻すのも勿体無い気がします。神奈川県民的に言えば、分譲して県の財政に寄与すべき!と思うのですが。 あるいは津波など防災対策拠点(場合によっては移転用地)にするとか。 ぶっちゃけ保護すべき自然なんて他に一杯有るわけで、優先順位がおかしい!(水源として県の生命線である丹沢山系の森だったら幾ら大金投じても構いませんが) |
|
とかナントカいろいろ考えながら、トボトボと歩いて行きます。しかし、登山ルートとしては全然面白くありません!!一回谷底に下るし。 やっぱり菖蒲園から登れば良かったです。後悔しました。 |
|
大楠山 | |
20分程歩いて大楠山の登山口に辿り着きました。階段を登って行きます。 | |
15分ほど急坂・急階段を登って林道との合流地点。掲示板に投稿して頂いた通り、南側の林道から登ってくることも出来ます。 | |
登山口から20分ほど、国際村の駐車場から35分ほどで頂上に到着しました。楽でした。ただ造成地歩きが長かったので全然面白くなかったですけどw。登山じゃなくて只の散歩になってしまった・・・。 次は菖蒲園から登ってみたいです。あちらの方は自然あふれる遊歩道になっているらしい。 |
|
頂上は視界の開けたフラットな広場になっていて、大楠山ビューハウスというレストハウス・売店があり、その上が展望台になっています。 | |
おおっ。素晴らしい! 富士山のアップ。快晴の日は素晴らしい眺めだと思います。 手前に湘南国際村の給水塔、遠方に江の島、丹沢の山並みが見えます。 箱根(駒ケ岳・神山、明神ヶ岳、金時山)〜富士山 横浜方面。ランドマークタワーがかろうじて見えました。 |
|
猿島の向こうに薄っすらと君津のコンビナートが見えました。 | |
武山は車で登るとイマイチ | |
大楠山をあとにし、次に向かったのは武山です。車道が山頂の武山不動尊に通じているらしいということで、車で楽に登れるかなと思ったのですが・・・ 超絶狭い急勾配急カーブが続きます。二速ギアでエンジンストールしそうになって慌てて一速へ。二速ギアで登れない坂なんて初めてかも。勾配変化もきついので、車高が低めの車は無理だと思います。 |
|
車一台分の幅しかないのにカーブミラーなし。かつハイカーや参拝者も沢山。すれ違う度に頭を下げて、凄い気疲れしました。 こんな道では、もし対向車や自転車が勢い良く突っ込んできたら、こっちが止まっていてもぶつかってしまいそうです。自分以外のリスク要因があまりに大きいと思うので、この道は止めた方がいいと思います。 もし武山に登るなら普通にハイキングコースを歩いた方が良さそうです。 |
|
頂上には展望台がありました。 | |
しかし富士山方向は武山不動院があり、視界が開けず。 | |
南側を眺めると、微かに伊豆大島らしき島影が見えました。 武山不動院にお参りして帰路につきました。 |
|
という訳で、大楠山に行ってみたレポでした。素晴らしい絶景で、神奈川県や首都圏の神奈川寄りに場所に住んでいる方にとっては、ちょっとした運動に丁度いい山だと思います。快晴の日なら綺麗な展望が楽しめるでしょう。私も今度はメインルートで登ってみたいと思います。 ただ遠方(県外・他地方)から来るのはあまりお薦めしません。というのも富士山との距離が遠いので晴れていても霞んで見えない可能性が高いからです。あくまでその日の天気を見てから行ける距離に住んでいる人が訪れるといい場所だと思います。遠方の県の方が神奈川県にいらっしゃって富士山を含む絶景を眺めたいのでしたら、軽く歩く場所で大野山、本格的登山には金時山、歩かないなら足柄峠あたりをお薦めしたいなと思います。 |
LONG TOURING CLUB 1999-2007 Copyright MORITA/LODGE MOTIVE All Rights Reserved.