ハイキングレポート

大山ケーブルカー〜大山阿夫利神社〜大山ハイキング

〜雪の大山にトライ!〜

訪問日:2012年2月4日(土) 掲載日2月6日

プロローグ 

降雪の後の参道を歩いて行きます。いい雰囲気!

富士山の眺めも素晴らしかったです。

前回の大山登山ではケーブルカーの運休でヤビツ峠から登りましたが、2月2日に復旧したとのことで、今回はケーブルカーを使って大山阿夫利神社下社側から登って見ることにしました。

大山(おおやま)といえば古くからの信仰の対象であり、伝承に拠れば大山阿夫利神社の創建は2200年前の崇神天皇の代とのこと、江戸期には大山講が栄えた、関東きっての霊山です。山頂からは縄文土器が発見されているそうで、古代から信仰の対象であったことが伺えます。
今回は参道を登って行きますので、そういった歴史ある信仰の山という雰囲気も味わえるでしょう。

大山ケーブルカーHPhttp://www.ooyama-cable.co.jp/

小田急HPお得な切符http://www.odakyu.jp/train/couponpass/

グーグルマップの大山ケーブルカー付近http://g.co/maps/m6gjx

グーグルマップのヤビツ峠付近http://g.co/maps/aqnrd


小田急線伊勢原駅〜神奈中バス〜大山ケーブル

伊勢原駅からバスに乗って大山を目指しました。

今回は小田急が発行する「大山フリーきっぷA」を使用しました。
小田急線+バス+ケーブルカー往復で500円ほどお得になります。
なお車で訪れる場合は駐車料2輪200円、4輪500円となります。
公共駐車場は2ヶ所でこの日(土曜日)も近い方は満車、遠い方はがら空きでした。
連休時や夏休み期間はかなり混雑するので避けたほうが無難だと思います。

バス停からケーブルカー駅までは坂道と階段で徒歩15分ほど登ります。下手な山道以上にキツくてケーブル駅に着いた頃には息があがっていました。両側にはお土産屋さんや旅館が途切れず並んでいて、いかにも門前町の風情があります。

大山といえば大山豆腐が名物、豆腐料理店が目立ちました。でも大山豆腐は昨日近所の神奈川生協で買ったから家で食べればいいかな(笑)。

ケーブルカー駅に到着しました。料金は片道450円、往復850円です。
ケーブルカー使うなんて軟弱・・・という声が聞こえてきそうですが・・・


ケーブルカーで稼げる標高差はたった278メートル。
大山の標高1253メートルから比べると僅かな気がしますが・・・

可愛らしいケーブルカーに乗車。

出発進行!

急勾配を登って行きます。道路とかではあり得ない急勾配です。

下を見ると・・・勢いついたら絶対止まれなさそうな勾配です。
ここに滑り台作ったら止まれなくなって怪我するんじゃないでしょうか。
これ見ると、とても歩こうという気にはなれませんね。

大山阿夫利神社に到着しました。昨日は節分の大祭があったそうで、
まだ片付けの最中でした。お参りは下山してからにしましょう。

大山登山

百円奉献しまして自分でお祓いをして、登頂開始です。

石積みの参道を登って行きます。いかにも霊山といった感じで、いい雰囲気です。

巨木が林立して、良い感じです。だんだん雪が増えてきました。

夫婦杉。

大きなケヤキの木。

江ノ島、三浦半島、その向こうに房総半島も見えているようです。

そろそろ雪が多くなって来ました。まあ大山ですので冬といっても家族連れがスニーカーで登っていたりするのですが、さすがに危なそうなのですべり止めをつけることにしました。

スリップ対策
実はその前の美ヶ原散策時に手持ちの四本爪タイプ(実際には6本ある)軽アイゼンを引っ張り出してみたら・・・ゴムバンドに亀裂が入ってました。これでは危なくて使うのは無理ですね。

そこで出発前にアルペンで990円で売っていた滑り止めを購入して試してみることにしました。

これがその990円の滑り止めです。歩いてみると、緩傾斜であればアイスバーンでも十分グリップしますし、アイゼンに有りがちな底面雪だるまも出来難いようですし、非積雪路でも歩き易く、ピンも短いので引っ掛けて転倒するリスクも少なそうです。ある意味アイゼンより安全な、より一般ハイカー向けの滑り止めと言えると思います。その点では良かったのですが、装着感が全然ダメでした。丁度親指の爪の部分が締め付けられるので痛くて仕方ありません。二度と使う気は起きません。安物買いの銭失いでしたorz。

後でamazonで検索してみたら、手持ちのエバニュー4本爪アイゼン用のゴムバンドが補修用部品として売ってましたので、補修して次はそっちを使おうと思います。

もっとも低山歩きでアイゼンみたいな鋭く長い刃は不要どころか危険でさえありますし(歩行時に爪を引っ掛けて転んだり、ズボンを破いたり自分自身を傷つけたり、持ち運び時に怪我したりする可能性がある)、出来ればモンベルで出してるようなトレッキング用の短い刃の付いたチェーンスパイクなどの類が欲しいところですが、あんまり本格的な冬山行く気はさらさら無いですから、どうしたものか。
しかしまあそういった本格的でない北海道の冬の街歩きにも使える程度のハイカー用の道具というのがもっと普及しても良さそうな気がしますね。
雪山登山再開

雪道を登って行きます。
スニーカーで登っている人も居ますが、やはり滑りまくりで苦戦してる人が多かったです。
こっちはスイスイ。

ちなみにアイゼン装着比率は
非アイゼン:4本爪軽アイゼン:6本爪の一般的アイゼン:8本爪以上の本格アイゼン=2:3:3:2
位に見受けられました。

アイゼン無しの人は下りで困ったあげく、雪面をお尻で滑り降りる人もw
やは積雪期の大山は軽アイゼンがあった方が無難だと思います。

おおっ、富士山!山頂付近にちょっと雲が掛かってしまっているのが残念ですが。

鳥居がありました。山頂間近です。

山頂到着!下社駅からの所要時間は1時間40分ほどでした。
ケーブル駅からの標高差は575メートル。
お気楽登山としては結構な標高差ですが、さほどキツイ感じはしませんでした。

ちなみに麦草峠登山口〜高見石の標高差は180メートルほど。
信州で標高差500メートルというとかなりキツイ印象があります。
やはり空気の濃さの差が疲労度の差になっている気がします。
神奈川県の山は空気が濃い!
お疲れ度は2.5高見石位だと思います。

山頂からの展望です。房総半島まで見えています。

横浜方向。

横浜方向のアップ(85mm相当で撮ってトリミングしました)
ランドマークタワー、遠く木更津まで見えていますね。

三浦半島と江の島と房総半島。

新宿方向。
もっと視程が良い日ならスカイツリーまで見えそうです。
初日の出スポットとして人気なのも頷ける視界です。

奥社北側から眺める富士山です。

1時間ほどかけて阿夫利神社下社まで降りてきました。

下社からの眺めです。

下りのケーブルカーは登山を終えた人達と参拝者で超満員でした。

さて、大山登山ですが、歴史ある山だけに、いい雰囲気を楽しむことが出来ました。
高尾山と並んで首都圏の登山入門の定番の山ではありますが、
やはり人気の山だけのことがあるなぁと思います。
神奈川や東京近郊にお住まいで、ちょっと山歩きしてみたいという方は
訪れてみるといいと思います。

さすがに冬は危ないですし、春先は雪解けでドロドロだと思いますので、
雪が無くなった頃がおすすめです。
といっても今年も1月中旬までほぼ雪なしでしたし、
3月後半位になればほとんど雪は無くなってしまうでしょう。
その点では信州の山とは全然違いますね。
少し寒い季節が汗だくにも成り難く、楽で空いていていいのではないかと思います。
夏休み期間などは混雑していてケーブルカーに乗れない時間帯もあるでしょうし。

大山については満足したので、来年は冬の箱根に登ってみたいと思っています。

HOME home予備

LONG TOURING CLUB 1999-2007 Copyright MORITA/LODGE MOTIVE All Rights Reserved.