ツーリングレポート

秋山郷の西側、栄村ツーリング PART2

〜秋山郷西岸、五宝木トンネル、大量残雪の野々海高原、柏崎海岸を行く〜

訪問日:2010年6月1日  掲載日:2010年6月14日

五宝木トンネルの西側から栄村中心部へ
鳥甲牧場を後にして五宝木トンネルから西側の道を辿ってみることにしました。
五宝木トンネルの西側の道は、道幅1.5車線、落石や砂は多いですが、交通量が少ないので思ったより走りやすい道でした。(マップルでは白線で描かれていますがwikipediaによると現在は県道507号線ということになっているらしい)
人里離れた深い深い森の中を進みます。
マップル上で県道117号線と記されている道に出ました。(本当は507号線らしい)
ここからは集落を繋いで走ります。適度に整備が進んでいていい感じの道でした。
千曲川と国道117号線が見えてきました。秋山郷に繋がる道とはこれでお別れです。
交差点を左折してR117に入りました。
国道側から見た青看のアップです。もし逆ルートを辿る場合は県道239号北野天満温泉方面へ進めばOKです。
西側に数百メートル進むと「道の駅信越さかえ」があります。折角栄村を訪れたのですから、ここでちょっと一休み。
ようこそ栄村へ!ということで、栄村の範囲はというと・・・
栄村は秋山郷の奥部から国道117沿いのエリアまでの南北に広い村域を持っています。秋山郷の奥に関しては実際には新潟県津南町との結びつきの方が強いのでしょうけど。
新設の五宝木トンネルは秋山郷と栄村中心部の二つのエリアを結んでいます。トンネルの作られた意義がなんとなく伺えますね。
すぐ近くにあるJR森宮野原駅を訪ねてみました。
日本最高積雪地点、積雪7.85m、昭和20年2月12日記録とあります。(村の観測記録として)

この後「日本最高積雪」の意味を実感することになるとは・・・
野々海高原へ  
R117を数分ほど走りGSでガソリンを補給、店員さんに野々海高原(ののみこうげん)への入口を尋ねると、偶然にもほんの数十メートル先でした。

「まだ開いたばかりで雪があるよ!」
「えっ、ホントですか!行ってみます」
たわいない会話を交わして店を後にします。

GSを出てすぐに「野々海高原キャンプ場」の青看を発見、右折します。
とりあえずマトモそうな道で一安心。道路の真ん中を走っているのは消雪パイプですね。さすが豪雪地帯です。
消雪パイプが消えてすぐ、通行止めの看板が出てきてしまいました。
まあ、地元の方が「行ける」と言ってたから大丈夫だろうということで、先へ進みます。
道幅は1.3車線というところでしょうか。車だとすれ違いに苦労しそうですが、交通量も僅かなので、思ったより走り易い道でした。ただ地元の軽トラが時々センターよりコッチ寄りを走ってくるのでカーブは要注意です。
いやぁ、なんか夏の田舎道って感じがいいですねー。

と思っていたのですが・・・夏どころではなく・・・
雪が出現。まあこんなものかなと思いきや・・・
だんだん雪が増えていきます。
おかしい、今6月だよな・・・

えぇぇぇー、ナニコレ。どうなってるの?
大雪原が目の前に出現しました。

こちらは野々海池です。まだ雪に覆われている!?思わず目をゴシゴシ。
信じられません。
池の標高はたったの1020メートル。気温が低い訳ではありません。
冬の間あまりに大量の積雪があったために6月になっても溶けきっていないのだと思います。

美しい新緑のブナ林とたっぷりの残雪。美しい風景の中に道は続いていました。

尾根筋を行く道。これは行けませんね。
野々海峠へ通じる道。これも行けません。
なんじゃコレ。
深坂峠へ至る道だけが除雪されていました。
いよいよ峠です。視界が開けて新潟の景色が・・・
期待を抱きつつ峠を超えると・・・
ドギャーン。新潟側は除雪されていませんでした。まさか通りぬけ出来ないとは!
新潟側の景色。信州とはまた違った趣がありますね。
次は、この峠を超えて新潟に行ってみたいです。
しかしまあビックリしました。
R405  
仕方ないので、国道405号線で新潟に向かうことにしました。(ルート図
R405は未整備の酷道です。
R353 こっちの方がよい道

地元の方は親切です。が振り切ってR405を進みます。
道幅は1.2〜1.4車線といったところ、一応舗装されていて極端に酷い道ではなかったですが、クネクネしてなかなか先に進まない道でした。時間が掛かりすぎるので次通ることは無い気がします。
沿線には少し変わった風景が広がっていました。
松之山温泉  
温泉マニアにはアブラ臭で有名な松之山温泉に入ってみました。アブラ臭はよく分かりませんでしたが、凄く塩っぱい温泉でした。海水より塩っぱいのに肌がべと付かないのが不思議。まあまあ良かったです。駐車場はこの共同浴場の鷹の湯に数台分と、温泉街入口に舗装の広い無料のものがありました。
国道を走っても面白くないので、県道350号線を北上してみました。広めの1.5車線で走りやすく、交通量も僅かでいい道でした。
松代からは県道219号線で北上します。芝峠温泉が目印。
219号線ですが、半分ほど改良が進んだ広狭混在路でした。
時々集落を抜けますが、ほとんど人気は無く、交通量も僅かでした。バラエティに富んだ道です。
尾根筋を走るので景色も良かったです。
R252に合流。国道は車列の後ろについて淡々と走るだけでつまらないですね。県道25、県道522、県道73と繋いで日本海に出てみることにしました。
柏崎、米山福浦八景県立自然公園 鴎ヶ鼻  
海だ!ってことで柏崎市の米山の麓の海岸、鴎ヶ鼻にやってきました。

恋人岬という名称が付けられて人気のスポットになっているようです。あー暑い暑い。
対岸に米山大橋と、日本一海に近い無人駅「青海川駅」が見えます。
ちょうど写真中央付近が中越地震の時に崩れた崖ですね。
もう復旧してR8もJRも普通に運行しています。
恋人岬の位置ですが、道の駅米山とR8を挟んで丁度反対側の小道を入っていきます。無料の広い駐車場などもあり訪れやすい所です。
さて、下を除くと、弁天島に渡る橋がありました。立入禁止の看板は出ていましたが、出来ればお参りしたいですね。行ってみましょう。
なにこの階段・・・何かおかしくね?鉄筋コンクリートなのに途中で弛んでるし。
さすがにこの橋に乗る訳には行きません。迂回して崖を降りていきます。
横から見ると、肉厚のH形鋼に穴が開いています。ここまで腐食するんだ・・・。
H形鋼が落ちてしまい、今にも崩れそう。朽ちたのは随分前からだと思われますので、恐らくこの状態で中越地震にも耐えたのだと思います。何で崩壊しないのか不思議です。
海岸に降りてきました。人の気配はありません。寂しくも美しい景色が広がっていました。
弁天島に渡ってみました。
穏やかな入り江。日本海というと荒々しいイメージがありそうですが、春から夏にかけては穏やかな美しい海面を見せてくれることが多い気がします。いい場所なのに勿体無いなぁ・・・。
戻ってレストハウスの壁を見ると、昔のポスターが貼ってありました。昔は柏崎市のポスターになるほどの観光名所だったのでしょう。崖崩れなどの問題があるのかもしれませんが、復活させて欲しいものです。
R8を挟んで反対側にある道の駅「風の丘米山」。誰も居ませんでした。一応畳敷きの小さな休憩所がありましたので、夜間の休憩などに使えるかも。
R8〜上信越自動車道〜坂城IC  
R8で上越へ向かいます。交通量は多め。
時々R8の旧道を走ります。そろそろ日没。
日没を撮りたくて柿崎中央海水浴場に駆け込んだのですが、少し遅かったです。
帰りは県道30で上越市の縁をなぞり、中郷インターから上信越道に入りました。中綿入りのインナーを着ていたにもかかわらず妙高高原のあたりが凄く寒かったです。6月でも日没後は冬装備が必要ですね。長野盆地に入ったら空気が暖かかったです。
通勤割引を使って坂城ICまで走り、上田市内で買い物してロッジに帰りました。

・・・・・

長野県の北端に位置する栄村、今回はあまり知られていないルートを辿ってみました。残雪と新緑のコントラストが綺麗で良かったです。

5月だと冬季通行止めの可能性が高くなりますし、信越国境を訪れるなら6月が良いのかなと思います。梅雨前は新潟側の天気が良いことが多いですし。

皆さんも機会があったら訪ねてみてください。では次の旅でお会いしましょう。

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