ツーリングレポート

大雪山系裾野一周ミニツーリング PART1

〜大雪山系の裾野をぐるっと周回して山を眺めてみる。 
富良野〜然別湖〜三国峠〜大雪アンガスの郷〜

訪問日:2010年6月末  掲載日:2010年7月7日

プロローグ


県道253号線から十勝連峰の富良野岳を望みます


同じく県道253号線から夕張山地の芦別岳を望みます


最後は大雪アンガスの郷へ。大雪山は残念ながら雲の中でした。

★★★

北海道も有名観光地は大体回りましたが、まだまだ良い所は沢山あるはず。
ということで今回は主に道央中心に、前回までのツーリングで行き逃したけど
実は良さそうではないか?と思う場所に行ってみることにしました。

 ターゲットエリアは大雪山系周り。大雪山を望む展望スポットとして
前回は忠別湖↓などのいい場所が(自分的に)見つかったので、今回もいい場所を探したいです。
ツーリングマップルとグーグルマップなどの航空写真を眺めつつ、行き先を決めます。


前回ツーリング時に旭岳が見れそうかな?と思ってたまたま立ち寄った美瑛の忠別湖。

日程としては月曜日昼前〜水曜日の3日間。木曜日早朝までに帰宅すればOKです。
って、短いってorz。どうするんだろう?

蓼科〜東北道〜八戸
梅雨時とあって雲に覆われた八ヶ岳。女の神展望台10時56分出発です(デジカメの時刻は正確に合わせていません、だいたいです)
関東平野だけポコッと青空の下でした。節約のため下仁田ICまで走って上信越道に入り、北関東道、国道50号線で東へ向かいます。
佐野藤岡ICから、いよいよ東北道で北上開始!
東北道って「遠くに行く道」て感じがするんですよ。ワクワクしますねー。
ETC深夜割引利用の為に夜走る事が多かったので、昼の東北道は久しぶり。やっぱり昼間はいいですねー。青空に白い雲に鮮烈な緑。景色が見えて楽しいです。
那須高原SAで一休み。時刻は午後2時44分。
八戸IC午後8時到着が目標なのですが、残り時間約5時間15分、残距離約480kmは余裕なさすぎ。
いざ疲れてしまった時に休憩時間がとれないというのは、あまり良い状態とは言えません。少し急ごう。
北上して仙台で梅雨前線に突っ込んでしまいました。あとは断続的に雨。
20時15分八戸IC着。搭乗を計画しているシルバーフェリーの出航予定時刻は22時。案内によれば「バイクは一時間半前までに乗り場に来て下さい」とあります。急いでフェリーターミナルに向かいました。
シルバーフェリー 八戸〜苫小牧  
5分ほど遅れましたが何とか手続きを終え、20時50分乗船開始。バイクは一番最初に乗船となります。乗船時に雨が降ってなかったのはラッキーでした。
シルバーフェリー八戸発、苫小牧行き。
予約なしでしたがまだオフシーズンなのでOK。
22:00出航、7:00到着予定。
二輪車125以上10500円。

ちなみにこのフェリーは一日四便(往復八便)あります。夜行便(の特に二輪)は超人気で8月分は予約がすぐ埋まってしまうようですが、昼行便は割と空いているようです。
無事フェリーのお腹に収まりました。同乗のバイクは3台だけです。二輪置き場は一番奥なので搭乗が一番最初なんですね。到着が遅れたらちょっとヤバイかも。
車はほぼ満車、二等船室は半分位が埋まっていて、かなり人気があるフェリーといった印象を持ちました。
ちなみに荷物は積載したままでOK。

身の回り品だけ持って二等船室へ。船内の風呂で汗を流し(中型フェリーなので風呂は狭い)、ぐっすり寝ました。
翌朝7時苫小牧港到着です。
晴れてはいるものの、梅雨時らしい少しモヤッとした空・・・。果たして大雪山は見えるのでしょうか?

本日のルート図
ブルーの場所が今回訪れたところ水色の場所が前回訪れたところ
苫小牧港〜大夕張  
前回と同じくR234で北上していきます。準幹線国道ですが、流れが良く、風景も北海道らしいスケール感があって、ツーリングに使いやすい道だと思います。(朝7時台に市街から郊外へ向けて走るというタイミングの良さもあると思います。逆向きだと通勤ラッシュに当たってしまいますからね。)
昨日から無料化実験開始ということで、追分ICから道東自動車道に入って東へ向かいます。
終点の夕張ICで下車。国道274号線に降りてきました。この道は幹線国道で交通量が多いので用なしです(酷い言い方・・、但し現在建設中の道東自動車道夕張〜占冠が開通するとR274は交通量が減ってツーリングに適した道になると思います。)
空いている道を求めてR452で夕張、そして大夕張方面へ向かいます。
nexcoのサイトによれば夕張〜占冠はH23開通予定となっています。開通といっても対面交通なので、ツーリストにとってはむしろ下道が空くというメリットが大きい気がします。大型トラック街道だったR274石狩樹海ロード日勝峠が、静かな旅人の為の道に変わるかもしれません。
そんな事を考えつつ、VTR250と自分は空いている道をひた走ります。昔は炭鉱町として栄えたであろう夕張市郊外の大夕張地区。
道端には保存された廃列車。
昔の南大夕張駅です。
シューパロ湖にかかる三弦橋。三角錐が連続する形で構成されています。あと少しで沈んでしまうらしいです。
暫く走ると巨大橋梁があらわれました。実は新しい超巨大ダムが建設中で、先程の三弦橋どころか巨大な大夕張ダムごと湖の下に沈んでしまうのです。前回と比べても大トンネルが出来てたり、だいぶ様子が違ってました。
ウグイス色の欄干が国道、その向こうの錆びたグレーのトラス鉄橋が鉄道の廃橋、上に見える錆色の橋が建設中の新しい国道です。手前の橋二つはダム底に沈んでしまうのですね・・・。
最盛期には二万数千人が暮らしていたという大夕張。街があったであろう場所にも橋脚?が立っていました。まあ炭鉱が次第に廃坑になり街が寂れていく中で、それに代わる「新しい産業」が「ダム建設」だったのでしょう・・・。将来に繋がる産業では無い気がしますが。
北海道らしくない中速ワインディングロードで北上していきます。バイクで走って楽しい道ですが、以前と違って工事車両やダンプが頻繁に走っており、ダム完成まではあまり行かない方がいいかもしれません。(この時は30秒毎にダンプとすれ違う感じ)
北海道を走っててよく見かけるのが、こういった昔は何かがあったであろう整地された空き地。廃小学校なんかも良く見かけます(夕張から芦別にかけての元採炭地区だけで数十の小中学校が廃校になってる)。ここには何があったのでしょう・・・。何となく学校があったような気がする(イメージ的に)
三段滝の先で右折して県道135で富良野へ向かいました。この道は札幌方面から富良野への近道で、割と混んでます。
道道253号線 富良野麓郷〜樹海地区  
空知川を渡って富良野市街へ入ります。朝からETCの電源が入らないのでホーマック(北海道に一杯あるホームセンターチェーン店)によって電線材料を買い込んで修理しますが治らずorz。諦めて富良野市郊外へ。
ツーリングマップルでお勧めルートになっている道道253を走ってみました。
これが想像以上の良路。嬬恋パノラマライン並と言っていいくらいの良道でした。
交通量も僅か。美瑛あたりと違ってあまり観光化されていませんが・・・その分静かで・・・
(注:沿線の麓郷(ろくごう)という地区が「北の国から」という倉本聡脚本のTVドラマ?(筆者は見たことないけど)のロケ地だったらしく、その観光客は多いらしい。)
美しい景色が続きます。

そして、もっとダイナミックな風景の中へ。

多分、同じ時刻に美瑛の観光地に行けば観光バスと観光客がワンサカだと思います。
ライダーとして個人的には、こちらの道の方が好きですね。
もちろんこれがデートとかだったら美瑛の綺麗な観光お花畑とか行きますが、
彼女居ないし(怒)(←怒るなって)

富良野岳1912mです。

マップルのお勧めルートは麓郷集落から県道544で「ぬのべ」へ向かいますが、今回はおすすめルートから外れ道道253でさらに南下してみました。

意外にも残雪が残る夕張山地の芦別岳(1726m)、大雪山系とは違うのでノーマークでしたが、
冬の季節風の影響を受け易いせいか残雪があります。なかなかカッコいい山です。

十勝連峰がだいぶ遠くになってきました。
凄くいい道が続きます。マップルでお勧めルートになっていないのは、秘密にしておきたいからでは?と勘ぐってしまったり。

PART2へ続く

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