ツーリングレポート

晩秋の東北・北海道ツーリング2014

〜11月の小春日和週間を狙って、見たことのない晩秋の北国へ〜

掲載日:2014年11月13日

プロローグ

鳥海高原から鳥海山

大雪山・旭岳

宿を閉めた後、11月4日から12日まで、東北と北海道ツーリングに行ってきました。

例年ですと札幌でも初雪の便りが届くシーズンですが、台風起因のフェーン現象と、暖かく乾燥した揚子江気団由来の移動性高気圧から吹く風が一週間だけ継続し、暖かくて快適なツーリングを実行する事が出来ました。

当初は道南までにするつもりでしたが、余りにも暖かかったので、結局は富良野・美瑛まで到達。冠雪した大雪山を見ることが出来ました。では、その時の様子をレポート!

信州から群馬・新潟経由で山形へ

出発当日。冠雪した槍ヶ岳が見えます。
この風景を振りきって行くのは悩ましいw

国道17号線で三国峠超え、新潟を目指します。

日が傾いたので、六日町ICから朝日まほろばICまで高速ワープするも、
新潟市付近で日没。山形県に入る頃には真っ暗。11月はホント、日が短いです。
走れる時間が夏の半分位の様な感覚があります。

遊佐の西浜キャンプ場へ

夜の7号線を走って北上し、鳥海山の麓、秋田県との県境の街、山形県は遊佐町に到着、
あぽん西浜(日帰り温泉)で体を温めた後、隣接する西浜キャンプ場でテントを張りました。

ここは通年営業している東北では希少な(唯一の?)キャンプ場です。広いし、隣が日帰り温泉、道の駅やコンビニも近くて便利。海沿い松林の中で熊の心配も無いし、隣にホテルもあり安心感があります。良いキャンプ場だと思います。

キャンプ場公式http://nishihama-cottage.com/index.html
グーグルマップhttp://goo.gl/maps/SOhi6

翌朝、管理人さんが出勤して来るのを朝8時半まで待って料金を払いました。朝は寒いし凍結が恐いので、まったり出発です。

↑絶景と快走路カタログ1から抜粋

鳥海グリーンライン

ブルーラインはさすがに積雪通行止め。麓の鳥海グリーンラインを走っていきます。

途中、廃校が見えたので寄り道してみました。この規模の、立派な学校ですら廃校になってしまうのか・・・。

なんか最近ツーリングしてて一番目につくのが廃校です。ありがとう○○○学校という横断幕を何十回と見たことか。しかも歴史を見ると開校百年以上のところがほとんどなんですよね。

昔の人は地方でも(明治初期でも)教育熱心だったんだなぁ、これがあったから日本が発展したのかと感心すると同時に、今後大丈夫なのかなと、ちょっと心配になります。
(とかいろいろ考えながら走っていることが多いです。)

途中、南由利原に第一展望台という看板が出てたので寄り道してみました。いい景色です。

さらにグリーンラインを進んでいきます。停車する都合上、直線の写真が多くなりますが、
実際はアップダウンとタイトコーナーも多く、変化に富んだ楽しい道です。

鳥海グリーンラインのマップPDF
http://yuri-kikou.akita-kenmin.jp/uploads/user/File/osirase/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9%EF%BC%AD%EF%BC%A1%EF%BC%B0.pdf

花立牧場付近。

しかし、残念ながら途中崩落通行止め。
看板通り迂回路を進むと・・・

迂回路上でいい景色に!

グリーンラインに戻ってきました。終点近くにあるコンクリートアーチ橋。
ここは主塔部分が登れるようになっていて、格好の鳥海山展望台になっています。

新緑の季節が美しそう。
グーグルマップhttp://goo.gl/maps/U8raA

法体の滝へ

その後は県道70を経由して法体の滝園地へと向かいました。
なおフォレスタ鳥海から法体の滝までは新しく拡張された林道経由でも行くことが出来ます。

途中までは、なかなか良い道でしたが冬季通行止めで通りぬけは出来ず残念!
昔は狭い悪路だったはずですが、近年改良されたようです。
次は全線走破してみたいと思います。

さて、林道は諦めて、県道70で法体の滝へ向かいます。
県道は集落が意外なほど途切れずに続く普通の田舎道でしたが、
そこから法体の滝へは綺麗な道が出来ていました。

途中の道路風景が素晴らしかったです。

そして法体の滝に到着。夏は川遊びのメッカになるようです。いいですねー。

鳥海高原から北上高地へサイドチェンジ。

今まで通ったことのない山道を通ろうということで、遠野に向かうことにしました。
県道57、R13、秋田道を経由して湯沢ICで降りました。

R107で錦秋湖の湖畔を進んでいきます。

交通量は山間部としては多めですが、
道路・湖・鉄道が織りなす風景が美しく、個性的でダイナミックな道です。

北上市を突っ切り、更にR107で北上高地へ。

遠野からスリーグリンラインを経由して大鎚、釜石へ。

遠野の街にやってきました。観光の街でもありますが、今回はスルー。

今まで行ったことのないスリーグリンラインを走ってみることにしました。

早池峰山を望みます。

ちょっと道が狭いのと、カーブミラー少ないのが難点。今回はたまたま夕方で仕事帰りのトラックや営業車が多く、センター越えて来るので、ちょっと恐かったです。トラックが車線を塞ぐように走ってきた時はどうしようかと。

てことでスリーグリンラインは狭い道をピクニック気分で走りたい人の場所だと思います。快走したいなら2車線ある荒川高原の方がお勧めです。

新山高原というところにやってきました。2分ほど階段を登ってコンクリ製の大型展望台へ。

大鎚湾が見えました。意外に海が近い。

日が沈んでいきます。

夕焼けに染まる新山高原。

三陸に降りて、釜石の街を訪れると、港のすぐそばに大型のイオンが出来ていました(かなりデカイ)。釜石市が誘致したそうで、津波の避難所としての役割も担っています。

港を背に、左側に製鉄所、右側に巨大イオンの明かりが煌々と輝いて、印象的でした。間には津波でさらわれた漆黒の空間が・・・合掌。

その後は仙人峠の夜の旧道を走行。釜石の玄関なだけに大規模な橋梁とトンネルでよじ登り貫通する立派な幹線国道でしたが、2007年に新仙人峠道路が開通した為、この日の交通量は激小でした。確か対向車1台だけだったと思います。道路風景は一見の価値あり。写真も撮りたかったのですが夜で無理でした。また宿題が出来てしまった・・・。

通常11月上旬の岩手県内など寒くて走れたものではありませんが、この日は夜8時頃の遠野でも気温は7度程度。かなり暖かでした。

遠野から水沢まで走って、深夜パックの開始時間まで少し時間を潰してから10時頃にネットカフェに転がり込みました。
PART2へ続く

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