九州ツーリング PART1

〜目指せ開聞岳〜 訪問日:2006年3月2日〜9日  掲載日3月26日

前回の九州ツーリングでは、別府〜やまなみハイウェイ〜阿蘇〜霧島〜桜島という、まさに九州の一級品ばかりを集めたゴールデンルートを辿った。前々回のツーリングは九州最南端の佐多岬、これも目指すべき場所という感じがして良かった。

同じ場所ばかり行ってもツマラナイので、今回の九州行きでは、今まで行ったことの無いところに行ってみよう。といっても、当サイトのモットーはスケールとインパクトのある道と風景だ。まだ冬の気配が濃厚な3月初め、果たして、バイクでそんな楽園に辿り着くことは出来たるのだろうか・・・?

旅のはじまり  

3月初め、私はまだ蓼科の雪と格闘していた。気温は-10度。気温に連動して日に日に体温が下がっていく気がする。もう限界だ、暖かい所に行かなくては。・・・そうだ九州に行こう!
と理由をつけて一旦川崎に戻り、3月2日正午、VTR250で西へ向かった。西相バイパスから国道1号に入って箱根越え。静岡バイパスは大渋滞だったが、それ以西の静岡県内R1バイパス(藤枝、掛川、磐田、浜名)は昨年全て無料化されたため、比較的快適に走ることが出来た。
川崎を発って13時間。人里離れた奈良の凍て付く山峡の地にして、名阪国道最大の道の駅「針テラス」に到着したのは午前1時だった。しかし、何故俺はいつもこんな時間に針TRSに着いちゃうんだろう???寝る場所どうしよう?困ったぞ。
(俺って学習効果が無いなぁ・・・orz)

ここで思いついたのが、神戸〜高松のジャンボフェリーである。バイクだと片道3840円、航行時間3時間40分だ。これなら高速代とガソリン代を節約した上で、リーズナブルに熟睡出来そうではないか!?

(作者注:名阪国道沿いには名阪健康ランド、天理市内には奈良健康ランド等がありますので、寝る場所に困ったらこれらを利用するのがいいと思います。私は予算の都合で・・ゴホッゴホッ。各ランドとも公式HPありますので、詳細はググってください。)

ジャンボフェリー 神戸〜高松  

そんな訳で神戸港を目指すことにした。大阪市内を下道で抜けるのは辛いので、西名阪から阪神高速に入る。午前3時半ごろ神戸港に到着。
出航まで待合室でボーッと過ごす。ベンチの手すりが邪魔で横になれないのが難。
AM5時半乗船。
ビックリしたのがバイクの固定方法だ。フェリーのバイク固定というと、鬼の様にロープで縛り上げるのが普通だが、ここではロープ固定は無し。車止めをタイヤとエンジン下に噛ますだけなのだ。

瀬戸内だから揺れが少ないということだろうけど、ちょっと不安である。ギヤが入っている事を確認してバイクを離れる

ジャンボフェリーは一日5便(往復10便)と本数が多く、使い勝手がいい。昔、正月に利用した時は満員で座る場所すらなかったのだったが、今回は平日便ということで空いていた。ちなみに往復割引を利用すると、軽自動車でさえ片道5000円を切る。本四架橋を自走で行くより遥かに安く、関西圏の方が四国に向かうには最適だと思う。ジャンボフェリー

夜明けと共に、神戸港を出航。さらば神戸、2時間位しか居なかったけど。

3時間ほど熟睡し、気づくとすっかり昼間だった。海を見渡すが、島が多すぎてどれが何の島だかサッパリ判らん。瀬戸内は島だらけだ。
午前9時40分、高松西港に到着!暖かいし、空も晴れ渡って、四国ではいい旅出来そう!

讃岐うどん  
高松といえば讃岐うどんということで、うどん屋さんを回ってみた。最初に某サイトで評価の高かったうどん屋に行くが、自分で麺を湯掻くシステムに面食らう。地元民を観察して、見様見真似で作るが・・・湯掻き方に失敗したのか味はイマイチ。讃岐うどんは難しい?

次に、有名な山越うどんを訪ねてみた。GWには2時間待ちだったという超人気店だ。

訪れてみると、数十台分の駐車場があり、お土産や庭園スペースもあって、見事に観光地なイメージ。

山越といえば「かまたま」が有名らしいが、自分はやまかけを頼んでみた。が、出てきたのは普通のかけうどんでイマイチ。ここは「かまたま」じゃないとダメなのかもしれない。

もう一軒、昔、美味いと感じた店にもいってみたが、普通な感じだった。讃岐うどんに出会った頃の新鮮さが薄れたせいかなぁ。まあいいや。名店を巡ればいい店に巡り合えるのだろうけど、その辺りは数あるうどんサイトに任せることにして、先を急ぐことにしよう。
高松から愛媛へ  
琴平経由で西へ向かう。何時の間にか青空が消え、雪が降り出した・・・ガーン!
慌てて海沿いのR11に出る。青空が見えてホッ。でも標高500メートル以上の山は雪化粧だった。この日は強い冬型の気圧配置だったのだが、中国山地は標高が低いため、散発的に雪雲の侵入を許してしまうのだと思う。
R11からR378夕焼け小焼けライン、R197メロディラインを経て、四国最西端の佐田岬を目指す。

7時間ほど走って、やっと三崎港に辿りついた。川崎を出て既に28時間が経過。と、遠い・・・。

三崎港から国道九四フェリーに乗って、九州は佐賀関へと向かった。所要70分の船旅だ。バイク1730円と料金安いのが嬉しい。(車だと5810円〜8660円と高いです)

国道九四フェリー

九州到着は夕暮れだった。

さて、泊まるところ決めてないのだが、どうしよう?一応、別府に健康ランドがあるのは知っているのだが、資金の問題が・・・(汗)。

海沿いの道をしばしさ迷う。川崎を出てからすでに30時間、3時間しか寝てなくて俺どうするんだろう?我ながらいい加減な旅だ・・・。

結局、ツーリングマップルに載っていた瀬会公園キャンプ場を見つけてテントを張った。(無断キャンプごめんなさい)。

後でHP調べたら通年営業・無料とのこと。知らずに飛び込んだキャンプ場だが、海水浴場、半島巡りの遊歩道、天体観測の出来る展望所などもあり、海も綺麗でなかなか良さそうなキャンプ場であった。

翌朝、朝焼けとともに出発。波の無い静かな海面が美しい。

 

PART2へ続く

HOMEPART1PART2PART3PART4