ツーリングレポート

大井川鐵道アプト列車ツーリング

〜南アルプスアプトラインを乗りに行く&奥大井をバイクで走る旅 PART3〜
 
訪問日:2008年1月5日  掲載日1月7日

寸又峡  
奥泉駅でバイクに復帰。有名観光地なので、一応寸又峡を目指すが・・・

凍ってるじゃん。山谷が深く、一つ一つの斜面がでかいだけに、南斜面と北斜面では全然気温が違う模様。轍部分はかろうじて溶けていたが、午前中だったらムリだったと思う。

昔から狭い道だったんだけど、んーやっぱり狭い。渓谷はきれいだけど、行楽シーズンの交通量は結構あるし、わざわざ走りたい道とは言い難いかな。
寸又峡温泉に到着。終点は大駐車場で、遊歩道の先には吊り橋や露天風呂がある。どちらかと言うと、ツアーで来て、温泉宿に泊まるところって印象がある。
県道388号線 今度はバイクで井川を目指す  
一旦県道に戻って北上する。この県道が快走路だった。
観光客の大半は寸又峡方面に向かうので、井川方面は交通量が少ない様子。
左前方に井川線のアプト区間が見えてきた。確かに斜めになっていて、急勾配なのが判る。

なおこの後、駅前の接岨峡温泉に入ってみたが、特筆すべき点は無かった。

接岨峡 狭路区間  

ダムを過ぎると県道区間は終了。道幅も縮小し、断崖絶壁をへばりつくように走る。
いつ崩れてきてもおかしく無さそうなんですけど・・・。

とにかく傾斜が急で、谷が深いのだ。写真真中やや上に井川線、その上にこの道が走っているのが、お判り頂けるだろうか?
井川集落  
15分ほど我慢して走ると、県道60号線と合流し、井川の集落に入る。

静岡からにしても、川根からにしても、とんでもない山道を延々と走って来なければいけないのだが、不思議なことに集落は結構でかい。商店街が続き(そのほとんどは営業してないが)、大きな学校や信号もある。

調べると、旧井川村の最盛期は8千人程の人口があったらしい。大きく見える集落は、その名残なのだろう。1969年静岡市併合時点での人口が2400人、現在の人口は500人程。急激に過疎化が進む村だ。しかしスーパーまで半日がかりでは・・・ちょっと住めないなあ。(ここで生活するとガソリン代が凄いことになると思う)
北上すると行き止まりなのだが、さほど視界が開ける訳でもないので、途中でUターンすることにした。
その前に井川大橋を渡ってみることに・・・
木の板が張ってある。とりあえず行きます!

行きました・・・

恐え〜、やべー、危機的状況です(涙目)。

所々、板が反って浮いており、タイヤに予想不可能な力が加わるのだ。浮き上がって車止めみたくなってる箇所もあるが、踏みしめて行くしかない。コケたら湖面にダイブする可能性が高いと思われるが、1月にダイブしたら死ぬだろう。とはいえ今更引き返す事も出来ない。走りながら心の中で号泣。

吊り橋の真ん中から撮影した井川の谷と、南アルプス。
マアマア綺麗だけど、一度見れば十分って感じかな。

何とか渡りきったが、この吊り橋は・・・二度と渡りません。バイクで渡ろうというのが間違いでした。木の反り具合で進路が乱されるというのは、感覚的に恐いというよりも、理屈で考えて危ない。大井川には吊り橋が大量にあるので、今度は歩いて渡れるのにしたいと思います。

井川を後にし、県道で静岡市街へと向かう。日が落ちて気温が下がり、こちらも危機的状況。所々路面が凍りかけてる・・・。

なにしろ、これから標高1184メートルの富士見峠を越えなければならないのだ。これ以上気温が下がったら、立ち往生しちゃうかも。

富士見峠の前後で視界が開けた。やはり前衛の山並みに遮られて、三千メータークラスの山はちょこっとしか見えない。遠路を遙々来るほどのモノかというと少し微妙だが、この区間だけは素晴らしい。

あとは谷底へ向かって果てしなく長い道のりが続く。数カ所凍結していたが、徐行して事なきを得た。

なお井川から静岡までは県道27号線と県道189号線が平行して走るが、189号線の方が視界も開け、道幅も若干広めな模様。

今回は189号線を利用。交通量はほとんど無く、夕景も綺麗で富士山も見え、最初は快走出来た。が、谷まで降りたところでバスを先頭にした長い車列に捕まり、あとはノロノロ運転。まあ一回走ればいいやって感じの道である。
井川から1.5時間程、何とか静岡市街地に出て、下道を使って川崎を目指す。富士宮から先は徹底的にR1とR246の旧道を辿りのんびり走る。松田からは県道77号線が空いていてラッキー。厚木IC〜横浜ICまで東名利用。246で少し揉まれて、川崎市帰着は夜11時。

鉄道に乗りまくった割には、飽きるほどバイクで走った珍しい一日でした。でも、日帰りはコレが限界だわ・・・てか限界越えてるかも。早くETC装着して、通勤割引で高速走りたいところ。

さて、いかがだったでしょうか大井川鐵道の旅。一度体験してみると面白いと思いますよ。

今回は冬枯れた景色しか見れませんでしたが、それでもマアマア楽しめました。緑の季節にのんびり旅すると、もっともっと楽しいでしょう。

(但し、杉の植林が大量にありますので、花粉症の方はご注意下さい)

では、また次の旅でお会いしましょう。

参考リンク:大井川鐵道HP

追記:実は、掲示板にも少し書きましたが、2年ほど前にスマッシュヒットした漫画「鉄子の旅」(実録鉄道旅漫画)に、今更ながらハマッてしまいました。このエリアの再訪を企てていたのは昔からでしたが、アプト列車をツーリングに組み込んだのは鉄子の旅の影響です。かなり面白い漫画なので、良かったら読んでみてください。

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