春の東北旅行 残雪と新緑の十和田・八甲田へ 〜1日目〜


プロローグ  いざ、東北へ!

8:00 川崎発
ゴールデンウィーク後半戦。今回は1日前に有給休暇を収得したので、平日のスタートとなった。有給代休の類で連休を拡大したのは初めて。平日に休むのは少し後ろめたい気もするが、そんなことよりも旅に出れるという喜びの方が大きい。いつも真面目な?サラリーマンを演じているのも、全ては旅に出たいからだし。

カプチーノに乗りこみ、出発。が、数秒で激痛が・・・。実は、昨日から急に腰痛に見舞われてしまっていたのだ。腰を曲げるどころか、会釈するだけでもズキンと神経直撃の痛さ。ロングツーリング断念?でも、いまここで断念したら、俺はダメになってしまう。どうやって強行しようかと悩んだが、座布団を2つ折りにして腰に押しつけるようにしたら少し楽になった。ソロリと出発。

さて、どこに行こうか?走り出してから考えるのが俺のいいところ。じゃなくて、一人旅ならではの喜び。ああ、自由だ。この休みとカプチーノさえ有れば、どこにでも行ける。

自由の喜びをかみしめつつ、行き先を考える。休み前は中国地方に行こうと思っていたのだが、天気予報は雨。やはり晴れている方がイイ、となると、東北か。例年ならゴールデンウィークの東北の、特に旅のターゲットになる山間部は冬枯れているものだが、今年は春の訪れが早いし・・・・・。よし東北にしよう!

環八を北上し、外環を経て東北道に入る。佐野の辺りでどうしても眠くなり、サービスエリアで爆睡。起きたら11時。2時間ほど時間をロスしてしまった。

13:00 東北自動車道 
東北自動車道を北上する。さすがに平日なのでガラガラだ。那須高原のあたりからずっと新緑に包まれて走る。

北上するにつれ、雪に覆われた安達太良、吾妻、蔵王、栗駒といった山塊が次々と姿を見せて飽きない。のはいいのだが山には次第に雪が多くなり、少し不安を感じる。

午後4時過ぎ。岩手山が見えてきた。本日の目的地は行けるところまで。といっても500キロ程走って腰の方もそろそろ限界。それに宿泊はキャンプ場なので、日没前にキャンプ場を見つける必要もある。PAで休みながら地図を見ると、岩手山の麓にキャンプ場が数カ所あるのを発見。とりあえず岩手山の麓、滝沢ICで降りよう。

滝沢IC

浦和から522キロメートル。長かったー。

岩手山の麓で

岩手県道278号線

県道278号線に入り、岩手山を目指す。牧場の間を縫って走る穏やかなワインディング。北海道ばりの広大な景色のなか、クリアーラップに恵まれて気分良く走る。

岩手山

どーんと岩手山が目の前に姿を現した。猛々しい山容と、のどかな牧草地が対照的。牧草地を隔てる林は、色とりどりの春紅葉になっていてとてもきれいだった。

16:40 網張温泉国民休暇村

腰痛を癒すべく温泉にやってきた。休暇村のハイシーズンの日帰り入浴は17:00までなのでギリギリセーフ。


乳白色の湯に浸かり腰をさすっていると少し楽になった。このあたりは景色もいいし、静かだし、このまま泊まって、この旅を湯治の旅にしてしまおうか・・・。年のせいか安直な考えが頭をかすめる。それでもおまえはさすらいの旅人か!と自分を叱咤激励。(いや、まあ、そう思って旅している訳です)

休暇村の有料キャンプ場に行ってみたら誰もいなかった。施設も整っているし文句はないのだが、誰もいないのはやだなあ・・・恐いから。

例年ならこの辺り残雪が残っていても不思議でないわけで、ゴールデンウィークの東北山間部は冬から目覚めたばかりのオフシーズンということか。他を探してみよう。

17:20 相の沢キャンプ場

休暇村から数キロ西側にある相の沢キャンプ場にやって来た。実は数年前にも通りかかったことがあったのだが、その時は誰もいなくて心細くなり、退散してしまったのだ。
駐車場を見る限り、今回も人気が無く寂しげ。


夏休みのツーリング拠点なんかに良さそう
温泉は近くにあるが、コンビニは近くにない

とりあえず、キャンプ場の中に入ってみると、意外にも人がいっぱいいるみたい。キャンプ場はとても広く、見渡すと、点々とテントが散在している。これだけ広ければ、人がいっぱい押し寄せても静かに過ごすことが出来そう。よし、今夜はここに決定。

夕暮れの岩手山

キャンプ場の隣は広大な牧場。雄大な岩手山。いいとこです。来てよかったー。本当にここで滞在してしまおうかしら・・・。

日没とともに就寝。さすがに600キロ以上走ると疲れる。なかなか充実した1日だった。

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