ツーリングレポート

晩秋の東北・北海道ツーリング2014 PART4 室蘭・旭川

〜11月の小春日和週間を狙って、見たことのない晩秋の北国へ〜

掲載日:2014年11月20日

札幌〜支笏湖

翌朝、札幌市内で少し雨宿りした後、R453で支笏湖に向かいました。

支笏湖は4万年ほど前に出来たカルデラ湖です。中央に位置するのは風不死岳、背後には現在も活発に活動を続ける樽前山があります。

札幌の裏庭という感じで車も人も多めで、道路的には北海道感が希薄な(本州に似た)場所ではありますが、やはり景色は美しいです。

支笏湖の南側を通るR276は木で遮られて湖を見渡す事が出来ません。景色も線形も良いのですが、平日は大型トラックや北海道サイズの超大型トレーラー、休日は観光バスが多い印象。美笛峠を越えて洞爺湖へ向かいます。

有珠山、昭和新山〜洞爺湖

昭和新山。駐車場(有料)からだけでなく、県道とか役場から見上げると、また違った表情が見えます。

2000年に噴火した西山山麓火口の展望台。30年に一度位噴火してるので、有珠山周辺は火口だらけ。すぐ近くに人家があるのには驚かされます。火山と共生してる街ですね。

R230脇にあるサイロ展望台にやってきました。シーズン中は観光バスが沢山やってくる展望台です。高い位置にあるだけに、洞爺湖畔一の眺めと言えるのではないでしょうか。この日は曇っていて残念でした。

この後はとりあえず有珠山一周。北岸から東岸に掛けては交通量少なめな快適ワインディングで良かったです。

室蘭訪問

今まで室蘭を訪問したことはありませんでした。どうしても鉄の街・工業都市のイメージが強く、せっかく北海道の大自然を満喫しに来たのに、ゴチャゴチャした工業都市に行っても意味が希薄なのでは?と思っていたからです。室蘭行きのフェリーも無くなってしまいましたし。
でも行かずに何だかんだ言うのは良くないということで、今回初めて訪ねてみることにしました。

高速で少しワープ。途中雨宿りで時間が足りなくなったこともあるのですが、室蘭ICからだとアクセス道路(県127)を使えば市街地を全く通る事無く、白鳥大橋経由で絵鞆半島に行けることに気付いたからです。いや、地元や詳しい人には当たり前でしょうけど。

(絵鞆半島:えともはんとう:室蘭駅など中心街がある半島。石炭の積み出しや鉄鋼の街として栄えた。近年繁華街は東室蘭など陸側に移っている模様。中心街は空洞化進行中で昭和の風情が残る。)

ということで、高速を降りて白鳥大橋にダイレクトアクセス。
凄いスムーズじゃんと喜んでいたのですが・・・

いい感じと思ったのも束の間・・・えっ!?

風速13m!!!もう引き返せませんwww。
そのまま姿勢を低くして突っ込みます。
うぁぁぁ・・・。
やはり大型船の入出港が出来るよう高い位置にあって、
かつ湾口を塞ぐ位置にあるので、格段に風が強くなるのでしょう。
必死で耐えました。

橋を降りてすぐのところにある祝津公園に来てみました。白鳥大橋が良く見えます。
グーグルマップhttp://goo.gl/maps/M3K6W

鉄鋼の街らしい風景が見え、開放感があって、気持ちのよい場所でした。

次は県道884で測量山に向かいました。
なお海沿いには測量山観光道路という半分ダートの道がありますので、オフ車ならそちらが良さそうです。

数台分の駐車スペースがあります。ちょっと狭いので夏休みとか混みそう。

階段を40秒程登って展望台へ。山頂は船の舳先のようなスペース。

おおっ!素晴らしい展望です。

白鳥大橋方面。

新日鐵住金工場方面。

室蘭駅方面。その向こうには地球岬と丘陵地帯。地形がユニーク。

鉄の街ですねー。工場萌えの人に良さそう。

海側も展望出来て良かったです。
測量山のグーグルマップ

一旦街に降ります。

絵鞆半島の東側は、地球岬観光道路という道が海沿い走っています。
こちらで地球岬に向かうことにしました。日が暮れちゃう、急げー!

道幅は1.4車線と2車線の広狭混合ですが、観光客以外あまり通らない様子で、景色もユニーク。

地球岬展望台に到着。既に日は暮れていました。また来なくては!

でも夕暮れの風景は素敵でした。噴火湾越しに有珠山などを展望します。

薄暗くなってしまいましたが、更に地球岬観光道路を東へ進みます。
ちょっと狭いですが、面白い道です。

街に日が灯り始めました。

工場と街の夜景が綺麗。

K-50だったら格段に綺麗に撮れたと思いますが、今回持参したデジ一が昔のk-mでしたので、ノイジーかつブレブレになってしまいました。

しかし室蘭市は印象的な風景が多かったです。また来たいと思わせてくれる街でした。

★★★

その日は高速で厚別まで戻って、「森林公園温泉きよら」という日帰り温泉に入浴、墨汁のような黒いモール泉で良かったです。少し離れたコインランドリーで洗濯した後、きよらの隣の快活クラブに投宿しました。

ネットカフェでは深夜まで、HBCや道路事務所の峠の気温実況、気象庁アメダスや衛星画像、強い味方のGPV、NOAAのGFS等海外の気象モデルまで色々と情報収集、明日の富良野・美瑛地区と周辺の峠で凍結は無しという結論を得ました。それと同時に明後日以降の降雪も予想。

凍結が無いなら、やはり雪の大雪山を見てみたい!明日、日帰りだけど行ってみよう、但し大雪山を見たら速攻でUターンして、夜のフェリーで北海道を離れよう!

そう決意して、就寝したのでした。

札幌〜旭川

翌朝の快活クラブ厚別前の国道12号線です。渋滞中です。札幌市の人口は194万人で、実は2位大阪市268万人、3位名古屋市227万人に次ぐ市町村人口4位。余りバイクで走りたくない感じです。もし北海道初めての方がいらっしゃったら、最初のツーリングでは通らないことをお勧めします。札幌だけなら飛行機で安く行ける時代ですし。

厚別は晴れていたものの、北上するにつれて濃い霧に包まれました。

夏なら断然、三笠経由ルートですが、凍結の恐れがあるので回避。
旭川経由で富良野を目指します。段々霧が晴れてきて・・・

巨大な雪山が姿を現しました。おおっ、大雪山だ!

旭川空港の南側には広大な牧草地帯が広がっています。
そこに入り込んで撮影してみました。

旭岳から十勝連峰まで、広大な眺め。

素晴らしい景色でした。来てよかった!

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