道央〜道北 マイナー国道・道道ツーリング

PART3  辺境の地へ

 訪問日:2007年6月中旬  掲載日9月1日

天塩川リバーサイドキャンプ場〜R40〜R275  
天塩川リバーサイドキャンプ場に朝が来た。高台に在って眺めも良く、日帰り温泉も歩いてすぐ。いいキャンプ場だった。

さて、今日は最北を目指すぜ!

テーマは寂しさだ!(なんじゃそりゃ)

キャンプ場すぐ近くにある宗谷本線の天塩川温泉駅。ローカルな感じがいい。
国道40号線をそのまま北上すれば稚内だけど、幹線道路は賑やかすぎ・・・(というほど車は走ってないが)。
そこで、寂しさを求めてR275へ進路をとることにした。対向車は数分に一台だが、これでは、まだまだだ。

北海道上陸二日目のルート。雨でなければサロベツ原野→オロロンライン→宗谷岬→宗谷丘陵→エヌサカ線と回る予定だった。

道道785〜645号線はお勧め。後半は上川〜温根湯で迷走して遠回りしすぎ。普通に上川→層雲峡→三国峠ルートの方が良かったと思う。

道道785号、道道645号線  
さらに寂しい道を求めて、道道785号へ分け入ってみた。
道道785号線は北海道には珍しいタイプのワインディングだった。急勾配に中速コーナーの組み合わせは、どちらかというと東北のワインディングに近い感じ。ただ、山の標高が低いだけに、道としてのダイナミックさはそれほどでも無い。1/2スケールのアスピーテといった印象。
とはいえ、とりまく自然の厳しさを感じさせる景色は道北ならでは。見回しても人の気配は感じられず、とても心細く、不安になってくる。

その心細さが、今の僕には心地良い。
(なんじゃそりゃ?)

峠付近はスノーシェッドが連続。これがなければ、冬の峠は吹雪で埋もれてしまうだろう。
峠を越えると視界が広がった。晴れていれば日本海と利尻富士の絶景が見えるはずなのだが、残念曇り。
道道583、785、645と繋いでサロベツ原野へ向かう。道幅は広く、路面状態も良好だが、通る車は極く僅か。

寂しい・・・。

そんな奥地にも牧場が広がっていた。開拓者精神には頭が下がる。
道道645で更に峠を越える。
この道もやはり、低中速コーナーが連続する北海道らしくない道だった。通る車は無い。
茫漠たる背景が、いかにも道北という感じ。

晴れていれば絶景ワインディングロードだと思う。

麓へと降りてきた。道の端々に倒壊した牧場の厩舎やサイロが並ぶ。

今回のルートでは沢山のこんな風景を見た。入植者の方々はもの凄い苦労をして、牧場を切り開いたのだろうけど・・・(涙)。

上幌延駅。辺境の地には変わった駅舎がある。
サロベツ原野  
サロベツ原野へやってきた。サロベツ原野にはビジターセンターが二箇所あって、一つは道道444号線沿いにある豊富ビジターセンター(無料)。
2Fの窓からは、広大な原野を望む事が出来た。残念ながら天気が悪いが・・・。
ビジターセンターのもう一つは、道道972号線沿いにある幌延ビジターセンターだ(無料)。

こちらには鉄塔の展望台があり、遠望を楽しむ事が出来る・・・ハズなのだが、雨が降ってきてしまった。

道道84号、120号、49号、60号、101号、61号線  
雨の宗谷岬を訪れても面白くなさそうなので、これ以上の北上は諦め、南下することにした。

今までと同じルートを辿ってもつまらないので、まずは道道84号線で道北を横断。ほとんど人家を見かける事の無い、交通量極小の道だ。

そんな道でも、改良工事は各地で着々と進んでいた。
クッチャロ湖畔、R275を経由し、中頓別から道道120号線で南下していく。南下するに従って雨は上がり、天気は曇りへ。
道道120号、49号、60号、101号、61号・・・

過疎集落と寂しい峠を繋いで、ひたすら走る。

道路状況の良好な、交通量の少ないワインディングが延々と続くのだが・・・

朝から同じ景色ばかり。牧場→原野→森林の無限ループ。

もう・・・飽きた(苦笑)

餌をねだろうというのだろう。道端で待っているキタキツネが可愛い。しかし会うキツネのほとんどが目などの病気だった。病気の一因は、人間のやるお菓子などがキタキツネの体に合わないことにあるらしい。

ごめんね餌はやれないよ・・・。

心の中で、元気でねとつぶやいて通り過ぎる。

R273〜R333〜R242〜温根湯つつじ公園  
滝上町からR273に入る。
前方に大雪山が見えてきた。まだ冠雪している!やっぱり山はいいなぁ。

この後は、過去に通ったことのない道を調査するために迷走するが、成果はイマイチ。日が暮れてきたので、ツーリングマップルに掲載されている温根湯温泉の「つつじ公園キャンプ場」に向かってみることにした。


写真は朝撮ったもの

つつじ公園キャンプ場は温泉街を抜けてさらに5分ほど走った暗い森の際にあった。誰か先客が居ることを期待したのだが、真っ暗なキャンプ場には誰も居なかった。さ、寂しい・・・。とはいえ宿に泊まる予算は全然無いので、LEDヘッドライトの明かりを頼りにテントを張る。張り終わって温泉へ。

さて、翌日は超絶絶景の別世界が広がりますよ!PART4をどうぞ!

PART1 / PART2 / PART3 / PART4 / PART5 / PART6

HOME

LONG TOURING CLUB 1999-2008 Copyright MORITA/LODGE MOTIVE All Rights Reserved.